ウォール街がビットコイン支持後に50%下落 2報告書が解説

ウォール街がビットコイン支持後に50%下落 2報告書が解説

ブラックロックとヴァンエックは今週、ウォール街の参入がビットコイン(BTC)の50%急落を阻止できなかった理由を説明するレポートを相次いで公表した。両社は、機関投資家の参入を加速させた同じインフラが、今回の売り圧力を増幅させたと指摘する。

ブラックロックのホワイトペーパーは、過度なレバレッジやAIファンドへの資金流入が要因とする。ヴァンエックの最新のChainCheckでは12指標中8指標が降伏シグナルを示し、調整局面は最終段階に入っている可能性を指摘する。

2025年10月以降のビットコイン価格推移2025年10月以降のビットコイン価格推移 出典: BeInCrypto

レバレッジと資金流入がビットコイン急落を招いた

ブラックロックの「Re-Underwriting Bitcoin」ホワイトペーパーによれば、2025年10月時点で市場は危険な水準まで過熱していた。先物建玉残高は900億ドルを突破し、その80%が最大125倍のレバレッジが可能なオフショアの永久先物だった。

ワシントンが10月10日に中国への新たな関税を発表した際、強制清算によって1日で200億ドル相当の建玉が消失した。株式市場は数週間で回復したが、ビットコインは下落を続け、6月には6万ドルを割り込んだ。

資金フローも下落に拍車をかけた。現物ビットコインETFは2024年1月から2025年10月にかけて600億ドルを集めたが、その後50億ドル以上が流出し、AI関連ファンドへ460億ドルが流入した。

ただしブラックロックは、こうした資金の回転は構造的な需要減ではなく循環的な現象だと分析する。

From new Blackrock write up on re-underwriting the Bitcoin thesis: pic.twitter.com/xA8qGdAK0C

— Will (@WClemente) August 18, 2026

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ヴァンエックは売り局面が最終段階に入ったと指摘

ヴァンエックの8月中旬ChainCheckは、オンチェーンデータから同様の結論を導く。12指標中8指標で「降伏シグナル」が点灯。下落局面は通算10か月目に入り、過去平均の11〜13か月と並ぶ。このタイムラインはアナリスト、ベンジャミン・コーエン氏による10月のボトム到来予測とも合致する。

同社は、今回は大手レンダーの破綻がなかったため、前回までの78〜94%の急落よりも、底の浅い調整になると見込む。

「今回は底が浅いと予想しており、この前提を閾値の中に隠すのではなく明確に表明したい」。ヴァンエックのデジタル資産リサーチ部門責任者マシュー・シーゲル氏らリサーチチームがレポートでこう記している。

一方、オンチェーンリサーチャーらは市場が蓄積ゾーンに入ったと指摘するが、ブラックロックもヴァンエックも、早期の反発は約束していない。

ブラックロックは依然として1〜2%のポートフォリオ組み入れが60/40運用に有効とみる。ヴァンエックは、降伏時の買いが過去にはおおむね1年後に報われてきた事実を認める。

今後数か月間で、ウォール街のビットコイン時代が防げなかった底値を、どれだけ和らげられるかが問われる。

jp.beincrypto.com でLockridge Okothによるオリジナル記事 ウォール街がビットコイン支持後に50%下落 2報告書が解説 を読む