ストラテジーのマイケル・セイラー会長は、貿易政策、金利上昇、生成AI関連の支出がビットコイン(BTC)の下落要因と指摘した。ただし、同氏は同資産が上昇相場へ回帰していると述べる。
ビットコインはBeInCryptoのデータによると、8万2400ドル近辺で推移。本発言は、ストラテジーが10月17日に投稿した動画で、暗号資産投資会社ParaFi Capitalのインベスター・デイで語ったもの。
セイラー会長がビットコインは株より大きく下落すると語る理由
セイラー会長は、リスク回避のショックがビットコインを株式以上に直撃するのは、その資産の性質によると説明。
「ビットコインは純粋な資本である」
ストラテジー マイケル・セイラー会長(出典:ParaFi)
https://www.youtube.com/watch?v=m1oXP7foM6E同氏は、過去1年間の貿易・外交・金融政策の引き締めを挙げた。さらに、カナダに対する度重なる貿易戦争の宣言と、金利カーブが100ベーシスポイント(1ポイント)上昇したことも指摘。
AIも重しとの見解。AI関連の設備投資で、投資家資金がおよそ1兆ドル吸い上げられているとした。一方でブラックロックのラリー・フィンクCEOは、政府赤字とテック需要が限られた資本を奪い合っていると警鐘を鳴らす。
株式市場下落でもブル(強気)シナリオは持続するか
セイラー会長は、およそ3カ月前の主な移動平均線での反発にも言及。ただしビットコインは、2025年10月の過去最高値12万6080ドルから約35%下回った状態にとどまる(BeInCrypto直近価格データ)。
こうした楽観論に同調しない専門家もいる。ブルームバーグ・インテリジェンスのマイク・マグローン上級コモディティ・ストラテジストは下落リスクを指摘。10月16日に、米株が20%下落した場合ビットコインは1万ドル近辺まで下げる可能性を挙げた。
一方、CryptoQuantのキ・ヨンジュ創業者は、現物ETFへの資金流入が580億ドル規模で吸収されたと主張。オンチェーンのコストベースが3万ドル近辺で下支えしているとも述べる。
それでも、セイラー会長の答えは銀行の導入にある。同氏は、今後12~24カ月で銀行によるビットコインのカストディが信用ネットワークを構築すると予想。1億ドル単位の信用創出ごとに、約1年分の供給量に相当するとした。
ストラテジーは、セイラー会長によれば将来的に存在する全ビットコインの約4%を保有しており、こうした需要から恩恵を受ける可能性。従って、銀行信用創出がマクロ経済の圧力を凌駕するかどうかが焦点となる。この答え次第で、機関投資家がビットコインをどう扱うかも左右される可能性。
jp.beincrypto.com でDarryn Pollockによるオリジナル記事 セイラー氏、ビットコイン苦戦の要因に貿易政策・金利上昇・AI投資 を読む