ウォール街の中間選挙ラリー、本番は金曜とクレイマー氏

ウォール街の中間選挙ラリー、本番は金曜とクレイマー氏

民主党が議会を掌握したことで、株式と暗号資産市場が上昇した。ただし、この上昇が持続するかどうかは不透明。ジム・クレイマー氏は金曜日の重要な試練に警戒感を示している。

CNBC「マッドマネー」司会者クレイマー氏は、10月の雇用統計がこれまでの上昇を覆す可能性があると警告した。暗号資産の投資家にも同様のリスクが及ぶ見通し。発表データは米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測に影響するためだ。

AI関連の投資減速への思惑浮上

ダウ工業株30種平均は3.03%高の5万3356.12となり、2025年4月以来の大幅上昇を記録した。S&P500種株価指数は1.58%高の7688.62、ナスダック総合指数は1.44%高の2万5736.51で引けた。

The Kobeissi Letterによると、米株式市場の時価総額は約1兆2000億ドル増加した。一方、暗号資産市場全体もほぼ2%上昇、大手10銘柄が軒並み高となった。

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BREAKING: US stocks add +https://twitter.com/KobeissiLetter/status/2118087520558936487.2 trillion in market cap in their first day of trading after the Midterm Elections. pic.twitter.com/nPlyB6EOcV

— The Kobeissi Letter (@KobeissiLetter) November 4, 2026

テクノロジー分野では、データセンターへの厳しい規制がAI関連投資を抑制し、ハイパースケーラー(大手クラウド事業者)の支出を減少させるとの観測が広がった。マイクロソフトは6.70%高、アマゾンは6.58%高となった。アップルも5.54%上昇し、過去最高値を更新した。

一方、そうした支出に依存する企業は売られた。エヌビディアが2.76%安となったほか、AMD、CoreWeave、Nebius、Irenも下落した。

選挙では動かせない指標

ただしクレイマー氏は、選挙一つで株価を左右する要因が一変するとは考えていない。

「中間選挙が重要であることは間違いない。この選挙も同様だが、選挙で景気循環までは変わらないことを理解してほしい」と同氏は述べた。

クレイマー氏はこの点、JPモルガンのマイケル・センバレスト氏に同調した。センバレスト氏は、市場を動かすのは金利、FRB政策、企業利益、AI借入需要であり、中間選挙はこれらに影響しないと強調した。

実際、金利観測にもその見方が反映されている。FRBは10月28日に金利を3.75~4.00%で据え置いた一方、2人の理事は引き上げを支持した。選挙後もCMEのFedWatchは12月利上げ確率を82%(前日は77.4%)と織り込む。

次なる焦点は労働市場統計となる。クレイマー氏は「金曜日から注目が移る」と指摘する。

「きょうの取引を左右したのは中間選挙だったが、金曜日には労働省の非農業部門雇用者数報告が話題になるだろう。この上昇ムードの多くが一掃される可能性もあり、次の展開は予断を許さない」と同氏は付け加えた。

ロイターの調査によると、10月の新規雇用は6万5000人、9月の2万9000人から増加が見込まれている。失業率は4.2%で据え置きとの予想だ。

速報値は強めの内容となっている。ADPの集計では民間部門雇用が8万6000人増と、予想の7万5000人を上回った。バンガードは12万人増を予測している。ただしロイターは、ADPが公式統計の有力指標でない点も指摘した。

強い内容となれば利上げ観測が強まり米国債利回りが上昇、買われていたテック株や暗号資産に売り圧力がかかる恐れ。逆に弱い結果なら利上げ期待が後退し、リスク資産上昇が続く展開もありえる。

報告は金曜日の米国市場開場前に発表される予定。BeInCryptoは今週のビットコイン(BTC)にとって3つの試練の1つと指摘している。

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