ストラテジー社、JPモルガンにない強みと主張

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ストラテジー社、JPモルガンにない強みと主張

ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は、同社のバランスシートの91%が誰にも差し押さえられない資産で構成されていると説明する。JPモルガンは、顧客がいつでも引き出し可能な預金を基盤とする。ストラテジーは、後者よりも自社の設計の方が安全だと主張。

同様の主張は、同社が投資家向けに提示したスライドでも展開された。ストラテジーの短期資金ギャップはゼロ、JPモルガンはマイナス1兆2000億ドルとの試算。同社が定義を独自に設定している。

マイクロストラテジーとJPモルガンの比較 出典:StrategyマイクロストラテジーとJPモルガンの比較 出典: Strategy

「MSTRは伝統金融を逆転させる」と ストラテジーは述べる。

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マイクロストラテジーがJPモルガンにはできないと主張すること

銀行は短期で借り入れ、長期で貸し出すため、預金は一日で消える可能性がある。一方で、貸し付け回収には年単位を要することもある。このため、保険・規制当局・中央銀行による信用供与がギャップを埋める役割を果たしている。

シリコンバレーバンクの預金者は2023年3月のある一日だけで420億ドルの引き出しを要求した。預金の4分の1に相当。翌朝には当局が同行を閉鎖した。

対照的に、マイクロストラテジーには預金者は存在しない。同社は主に永続型優先株発行による資金調達で、ビットコイン(BTC)84万5050BTCを保有。優先株は固定配当制で、償還期限はない。9月8日提出の届け出からも、12カ月以内に返済期限を迎える債務は確認できない。

48% of JPM’s balance sheet is funded by withdrawable deposits. 91% of Strategy’s balance sheet is funded by permanent capital. $MSTR inverts TradFi. pic.twitter.com/Zq9xA52q4f

— Strategy (@Strategy) September 9, 2026

比較で抜け落ちる論点

まず、「48%」の根拠から見る。JPモルガンの6月期資料によると、資産総額5兆200億ドルに対し預金額は2兆7100億ドル。つまり54%に相当。より小さい比率は、ストラテジー側が独自に抽出した数値である。

同様の傾向は先週も見られた。ストラテジーのバークシャーとの準備資本比較で、決算内容を上回る数値主張が先行していた。

次に資産側。マイクロストラテジーの平均購入単価は1ビットコイン当たり7万5415ドル。本稿執筆時点でビットコインは7万8498ドル近辺で推移。保有総額668億ドルのうち、取得コスト比で約5%しか上昇していない状況。

マイクロストラテジーのBTC保有数と平均購入単価 出典:Bitcoin TreasuriesマイクロストラテジーのBTC保有数と平均購入単価 出典: Bitcoin Treasuries

各種コストも発生し続ける。第2四半期の優先株配当だけで4億70万ドルを支出。配当および67億1000万ドルの債務返済原資として、現金51億ドルを確保している。

こうしたコスト負担は、2023年夏の10週間ビットコインを追加購入しなかった動向にも表れた。ドル建てで32億8000万ドルを調達、一部もコインには使わなかった。

とはいえ、ビットコインが下落すればストラテジーを救う術はない。2023年の銀行取付では預金保険とFRB融資が機能したが、ビットコインは2021年高値から2022年安値までに77%下落。ストラテジーはすでに何が先に破綻するかを試算済みである。

いずれの設計も破綻しうる。1つは取り付け騒ぎ、もう1つは価格急落と配当負担で死を迎える。

jp.beincrypto.com でLockridge Okothによるオリジナル記事 ストラテジー社、JPモルガンにない強みと主張 を読む