2020年米大統領候補のアンドリュー・ヤン氏が、CNBCの「Power Lunch」でAI税の導入を改めて主張した。同氏は、政府は給与課税ではなく人工知能(AI)に課税すべきだと訴えている。
ヤン氏はフォワード・パーティーの共同設立者で、現在はノーブル・モバイルの最高経営責任者を務めている。企業がAIを新規雇用の代わりに選択することで、給与税や医療費の負担を回避していると指摘した。
アンドリュー・ヤン氏のAI税推進
ヤン氏は2020年の選挙戦で自動化による雇用喪失への警鐘を鳴らし、政治的なブランドを築いた。「フリーダム・ディビデンド」と呼ぶベーシックインカム案を提唱した経緯もある。また、暗号資産の普及とデジタル資産の明確な規制も候補者として支持した。
https://www.youtube.com/watch?v=5jQiHZWx3x4同氏の発言は3月にも繰り返されており、CNBC「Squawk Box」出演時には、政府は労働課税をやめるべきだと述べている。こうした議論には、現職の米上院議員からもAIによる雇用喪失への懸念が寄せられている。
ヤン氏はアンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者に言及。アモデイ氏は2025年に3%のAI収益税を提案しており、この税金はモデルが収益を生み出すたびに課されると説明した。
Anthropic CEO Dario Amodei called on governments to tax AI companies to fund a universal basic income and introduce employee retention incentives to account for the potential impact the technology could have on the labor market. https://t.co/3e0iCzOSUq
— Bloomberg Tax (@tax) June 12, 2026
ヤン氏は、同様の理屈を幅広く適用するべきだと主張。ただし、これにより企業はAIコストと人件費のバランスを見直さざるを得なくなると指摘した。
データが示すもの
CNBCとGeneration Labが8月13日に発表した調査によると、18〜34歳の米国人の45%がAIが自分のキャリアに悪影響を及ぼすと予想し、好影響を予想するのは10%にとどまった。
ブリッジウォーター・アソシエイツのグレッグ・ジェンセン氏とニル・バル・デア氏は、ニューヨーク・タイムズのオピニオン記事で、AIが今後5年間で米国の現行雇用の18%を代替する可能性を試算している。
両氏はこの試算を基に、アモデイ氏の案に呼応する独自のAIトークン税構想を提案。一方、変化はすでにカスタマーサービス分野で表れており、同分野の米国雇用者は約290万人(米労働統計局調べ)に上る。
ヤン氏は、税収を直接労働者に給付金として分配する仕組みを提案した。失業者向けの再訓練プログラムは新たな職を見つける助けになる例が少ないと指摘し、過去に行われた炭鉱労働者や倉庫従事者向けの支援施策が機能しなかった実例に触れた。
jp.beincrypto.com でDarryn Pollockによるオリジナル記事 前大統領候補アンドリュー・ヤン氏、AI課税を提案 を読む