ビットコイン(BTC)の「ゴールデンクロス」は、今年9月8日に発生した。前年から200日移動平均線を下回る日数が293日続いていた。バイナンスリサーチは、このようなリセットの深さが力強い回復を見極める手掛かりとなる可能性を指摘した。
同社の最新週報は、直近12回のゴールデンクロスと現状を比較した。バイナンスのチャートでは事例を「浅いリセット」と「完全凍結」の2つのグループに分類している。
12回の過去クロスは293日間の下落局面について何を示すか
ゴールデンクロスは、50日移動平均が200日移動平均を上回る場合に発生する。バイナンスの調査によると、過去のクロスを「直前1年間でBTCが200日平均を下回った日数」によって整理した。
150日以上下回った6回のケースでは、1年以内の最大上昇率が100%から600%の範囲だった。一方、より浅いリセット後のクロスは変動幅が大きく、6回中4回は最大で100%未満となった。
ただし、リセット期間が長くなるほど上昇幅が必ずしも大きくなるわけではない。バイナンスのチャート上で最も力強い上昇は2020年2月と5月で、これらはトレンド割れが150日余りだった。
この水準に最も近い事例は2015年10月となる。約297日間平均線を下回った後で、1年以内に最大150%近く上昇した。
9月20日には2つ目の長期シグナルも示現した。BTCが8万1,159ドルで週足を終えた。それは2025年11月9日以来、初めて50週移動平均を上回った週足終値となる。
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標本数の少なさと5%の米国債利回りがシグナルを抑制
バイナンスは自社の調査結果に明確な限界も示した。数値は「1年以内の最大リターン」を示しているが、「12か月間保有した場合のリターン」ではない。また小さく重複するサンプル数により、過去実績の予測力は限定的となる。
現在の環境では別の要因も影響する。今週の報告書では、ビットコインの下落は国債利回りの上昇と関係すると指摘している。原油価格は103ドル台に乗せ、企業活動も62か月ぶり高水準、そして米財務省証券の入札需要も低迷した。
これらの動きにより、米10年債利回りは9月25日までに5.17%に達した。2007年以来の高水準で、10月の追加利上げの確率もバイナンスによれば70%に迫る。
この結果、BTCは8万6,000ドル超の最近の高値から下落した。本稿執筆時点での取引価格は8万3,175ドル。BeInCrypto Marketsのデータによる。
ただし現物需要は債券売りのなかでも堅調に推移している。米国のビットコイン現物型ETFは9月21日に9億9895万ドルの流入となり、2026年で最大の日次流入額となった。
バイナンスは、今後のインフレ・雇用統計発表でBTCが50週移動平均を維持できるかが真の確認材料とみている。今週公表予定の個人消費支出(PCE)物価指数や雇用統計がこの水準を試す。
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https://youtu.be/JuvvOJEJTw8jp.beincrypto.com でKamina Bashirによるオリジナル記事 バイナンスリサーチ、BTC上昇の分岐点となる指標発見 を読む