デル・テクノロジーズ株は10月14日、バークレイズが同社をオーバーウェイトからイコールウェイトに格下げしたことを受け、11.27%下落した。同行はエンタープライズ分野でのAI投資が依然として本格化していないと指摘した。
格下げは、マイケル・デルCEOがCNBCの取材で「企業のAI導入は始まったばかりだ」と語った翌日に発表された。
バークレイズ、企業向け需要拡大の要因はメモリ価格と指摘
バークレイズのティム・ロング氏はヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)とネットアップにも同様の格下げを実施した。CNBCによると、アナリストはデル、HPE、ネットアップのいずれもエンタープライズAIへの支出で大きな転換点を確認できていないと述べた。
同行は「エンタープライズ支出と連動性が高い」と位置付けるハードウェア関連銘柄に慎重な見方を示している。ロング氏は業界全体の売上高成長は世界的なメモリ不足の影響が大きいとした。
「現時点では、エンタープライズ分野の好調な売上は主にメモリ価格によるものと考えており、AI分野への本格的な移行が要因ではない」とアナリスト陣はまとめた。
アナリストによると、企業がAI活用に充てるIT予算は例年わずか5%程度。ハードウェアはエンタープライズAI支出の約4分の1にとどまる。
加えて、メモリ価格が正常水準に戻り、さらに下落した場合、インフラ関連売上への圧力となる可能性を指摘した。
ロング氏はデルの目標株価も603ドルから574ドルに引き下げた。新目標株価は10月14日のデル終値507.93ドルの約13%上にあたる。HPEについては83ドルから77ドルへと目標を下げ、14日終値63.11ドルから見て約22%の上昇余地とした。
この下落後も、デル株は2026年に入り約303.5%上昇している。現状は9月17日の過去最高値588.40ドルからほぼ14%下の水準で推移する。
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マイケル・デルCEO「企業導入の波はこれから」
マイケル・デルCEOは格下げ前日のインタビューで、企業のAI需要への前向きな見解を示した。同氏は10月13日のCNBCインタビューで、「AIコンピューティング需要は依然として供給を上回る」と語った。
「最先端の研究機関や一部の企業による利用の波はすでにあった。今、企業分野において新たな波が始まりつつあるが、これが本当の始まりだ。今後、この分野に大量のインフラ投資が行われていくはずだ」と述べた。
同氏はまた、AIバブル懸念について「いまは形成されるだけの供給がない」として否定した。
バークレイズの分析が正しいか、デルCEOの見解が正しいかは第3四半期決算で明らかになる見通し。会社側は売上高を前年同期比81%増の490億ドルと見込む。
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