チップ関連株は8営業日連続で下落し、16年ぶりの連続安となった。Barchartのデータによると、iシェアーズ・セミコンダクターETF(SOXX)は木曜日の終値が514.71ドルとなり、10月の高値から約14%下落した。
この木曜日には、初めて反発の兆しも見られた。SOXXは一時496ドルを下回ったが、その後、急速に値を戻し、数カ月ぶりの高水準となる出来高で始値以上で引けた。
JUST IN 🚨: Semiconductor Stocks have now traded red for 8 straight days, their longest losing streak in 16 years 📉 📉 pic.twitter.com/v3ao80nBxe
— Barchart (@Barchart) October 15, 2026
投資家は何を売っているのか
SOXXはブラックロックが運用する447億ドル規模のファンドで、ICEセミコンダクター指数に連動する。米国上場の半導体企業約30銘柄で構成されており、上位10銘柄で資産の約62%を占める。
| 企業 | ティッカー | 構成比 |
|---|---|---|
| アドバンスト・マイクロ・デバイセズ | AMD | 9.47% |
| インテル | INTC | 8.56% |
| エヌビディア | NVDA | 7.83% |
| マイクロン・テクノロジー | MU | 7.45% |
| ブロードコム | AVGO | 7.30% |
| マーベル・テクノロジー | MRVL | 4.53% |
| アナログ・デバイセズ | ADI | 4.35% |
| テキサス・インスツルメンツ | TXN | 4.20% |
| KLA | KLAC | 3.98% |
| クアルコム | QCOM | 3.95% |
主要銘柄が最も大きな打撃を受けている。インテルは2週間で20%以上下落し、アドバンスト・マイクロ・デバイセズも10月14日に一時5%以上急落した。
なぜAIブーム銘柄を売るのか
AI投資への懸念 オープンAIは、年間売上高が500億ドルに迫ると投資家に説明した模様だが、以前の700億ドル予想には届いていない。ブロードコムのホック・タンCEOも、一部のAI投資家を「ギャンブラー」と評している。 インフレと金利上昇 9月の消費者物価は前年比3.7%上昇し、予想を上回った。市場は米連邦準備理事会(FRB)による年内追加利上げの確率を92%と織り込む。 アジアのメモリー株安 韓国の半導体比率が高いKOSPIにも売りが波及した。一方で、中国の長鑫存儲科技(CXMT)の進展により、中国が追い上げているとの警戒感も強まった。ただし、需要はむしろ問題ではない。台湾積体電路製造(TSMC)は第3四半期の利益が68.7%増加したと発表したが、米国株はなお1.8%下落した。
500ドル台の攻防は
日足チャートでは、SOXXは50日移動平均線(MA)の下で推移している。8月、9月にもこの移動平均が上値を抑える格好になった(赤矢印)。モメンタムを示す相対力指数(RSI)は36まで低下し、7月以降の最低水準となった。
木曜日の出来高急増は、押し目買い勢力の参入を示唆する。下げが続く場合、0.5のフィボナッチ水準である481ドル付近が次の主要な下値支持になる。
上値については、SOXXが再び523ドルと、50日移動平均線付近の540ドルを回復できるかが焦点となる。より大きな壁は573ドルにあり、これは0.236のフィボナッチ水準となる。
UBSは今回の売りをこう分析する。
「AI投資ストーリーの根本が崩れたのではなく、むしろ期待感の調整によるものだ」
JPモルガンのストラテジストも転換点となる可能性を指摘する。ただし、ゴールドマン・サックスによれば、今期のビッグテックによる設備投資計画は8000億ドル規模。今後の半導体市場を左右するのは需要よりも借入コストとなる可能性がある。
jp.beincrypto.com でJakub Dziadkowiecによるオリジナル記事 AIバブル崩壊か 半導体株8日続落 を読む