Ledgerのパスカル・ゴーティエCEOは、元Mt.Goxのマルク・カルプレス氏から3月に同社が高度なスパイ用インプラントの存在を把握していたと批判されたことに対し、「自分は白馬の騎士ではない」と返答した。
カルプレス氏は、当時もっと明確な警告を出していれば、利用者の損失9000万ドル超は防げたはずだと主張している。
Ledgerは数カ月にわたり警告を無視したのか
元Mt.Gox CEOのカルプレス氏は、未開封のLedgerウォレットを開封し、隠された回路基板を発見することでこの脅威を暴いた。このインプラントはウォレットの24単語のリカバリーフレーズを盗み出し、犯罪者に送信できるという。
このフレーズにより、攻撃者は資金を完全に掌握できる。
カルプレス氏は、Ledgerが3月の時点で高度なインプラント技術を把握していたと主張している。
同氏は、手作り・大量生産のスパイチップ両方を示した3月6日のセキュリティガイドを指摘した。しかし該当記事は9月に更新されたため、いつ画像が掲載されたかは不明である。
さらに問題となるのは、Ledger Genuine Checkであっても、元のセキュリティチップが無傷の場合はインプラントを検出できないとLedger自身が認めている点である。
カルプレス氏は、より強い警告を公表していれば損失は防げたと考えている。
Correction: I said @Ledger didn't talk about the implant situation at all despite knowing about it - they did publish an academy topic in March 2026 that talks about it and recommends buying direct or from Authorized Resellers. https://t.co/UUNH1H2L3D pic.twitter.com/UNrxyLnsmd
— Mark Karpelès (@MagicalTux) October 17, 2026
Ledger CEO、Mt.Gox崩壊を持ち出す
ゴーティエCEOは当初、Ledgerの対応を擁護し、カルプレス氏に事実のみを指摘するよう促した。
その後、応酬は個人的な発言に及んだ。
「Mt.GoxのCEOがこれを言うとは……現実を見てくれ。君は白馬の騎士じゃないよ」
— パスカル・ゴーティエ
この発言は、2014年にMt.Goxで約85万ビットコインが消失した事件を指したもの。
カルプレス氏は、自身の経験があるからこそより高い基準をLedgerに求めるのは当然だと反論している。
一方、LedgerはCryptoBilisのリセラー販売を停止した。ただし、欧州で改ざんデバイスが発見されたとの報告が相次ぎ、懸念は広がっている。
ライバルのTrezorはすでにリセラー網の縮小に踏み切った。
多額の暗号資産をオフラインで保管する投資家にとって、この論争は重要な弱点を浮き彫りにする。たとえ正規ハードウェアウォレットでも、手元に届くまで改ざんがなかった保証はない。
jp.beincrypto.com でPhil Haunhorstによるオリジナル記事 Ledger CEOと元マウントゴックス社長、9000万ドル不祥事で対立 を読む