3年前、ジェイソン・カラカニス氏は暗号資産の起業家に「業界を捨てAI株に転向せよ」と助言した。今度は「ビットコインは再び暴落する前に売却せよ」と警告する。
カラカニス氏は火曜日に予測し、ビットコインが12カ月以内に5万7000ドルまで下落するとした。これは当時の価格7万9774ドルから約29%の下落となる。
さらに同氏は、ビットコインが今後過去最高値を更新することは二度とないと主張した。
「ビットコインにとって厳しい1年は、いま始まったばかりだ」と記した。
AI株予想は的中
カラカニス氏はテックのトレンドを早期に見抜くことで知られる。ウーバーやロビンフッドに初期投資し、影響力ある All-In ポッドキャストの共同司会も務める。
2023年6月、同氏の「AIへ転向せよ」との助言は絶妙なタイミングだった。
その日にエヌビディアへ1万ドル投資していれば、現在5万6100ドル程度となっていた。ビットコインは約3万100ドルのリターンだった。
ただし、同氏の実績には留意点がある。その期間、半導体株全体もビットコインと同様のパフォーマンスだった。また、カラカニス氏は2025年9月にビットコインの直接購入も推奨していた。
「5万7000ドル」予想、市場は支持するか
カラカニス氏は、ビットコインは投資家の関心を失い、AIがより高い経済価値をもたらしているとみている。
「売却し、ビットコインからスーパーインテリジェンスへ切り替えよ」と主張し、ビットコインを「死んだネットワーク」と表現した。
懸念材料もみられる。ビットコインは2025年10月の高値12万6200ドルから約37%下落した。
米国スポット型ビットコインETFは、10月22日から23日にかけて約7億7300万ドルの流出が発生した。
グラスノードによると、これらファンドの平均取得単価は約8万1500ドルで、足元の水準では圧力が高まる。
ただし、ETFへの資金流入は10月26日に約1億1000万ドル回復。継続的な機関投資家の売りが確認されたわけではない。
AI株はビットコインに取って代わるか
年間のパフォーマンス差は際立っている。過去1年で半導体株は約62%上昇し、ビットコインは30%下落した。
それでもビットコインはテック株との正の相関を保つ。ナスダックとの90日相関係数は10月25日時点で0.38となり、リスクオフ時には両者とも下落しうる。
カラカニス氏が投資するAI関連暗号資産ビットテンソル(TAO)も、過去1年で約40%下落した。
一方、ギャラクシー・デジタルのアレックス・ソーン氏は、 ビットコインは6月に底打ちし、長期売り圧力が弱まれば12万5000ドルまで回復の可能性があるとみている。
ビットコインが7万6540ドル前後を下回って推移すれば、同氏の強気な見通しは後退する。カラカニス氏の暴落予想に信憑性があるかどうか、今後数週間が重要な局面となる。
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