ビットコイン・金が急落 CPI2.4%でも高水準の理由

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ビットコイン・金が急落 CPI2.4%でも高水準の理由

ビットコインと金価格は、8月のインフレ指標発表直後に数秒で下落したが、数分以内にほぼすべてを回復した。年間ベースの数値は予想通りとなった。

市場を動かしたのは月次のコア指数だった。食料とエネルギーを除く価格は8月に0.3%上昇し、エコノミスト予想の0.2%を上回った。

なぜ2.4%でも「高水準」と見なされたのか

年間コアインフレ率は2.4%で予想と一致した。総合インフレ率も3.4%と一致。いずれも米連邦準備理事会(FRB)に新たな材料は与えなかった。

AUGUST U.S. 🇺🇸 INFLATION DATA:

CPI 3.4% YoY, (Est. 3.4%)
CPI 0.4% MoM, (Est. 0.4%)

Core CPI 2.4% YoY, (Est. 2.4%)
Core CPI 0.3% MoM, (Est. 0.2%)

— Wall St Engine (@wallstengine) September 11, 2026

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月次の動きは全く異なった。発表前に公表されていたコアインフレの月次予測は17件あり、0.16%から0.24%の範囲で、いずれも四捨五入で0.2%となっていた。

8月コアCPI予測値の中央値は0.22% 出典:Timiraos8月コアCPI予測値の中央値は0.22% 出典:Timiraos

実際の値は0.29%となり、年率換算で約3.5%。予測レンジの上限を上回った。

消費者物価指数(CPI)は都市世帯が購入する一定の財・サービスの価格を測定する。コアCPIは食料とエネルギーを除くが、これらは天候や原油市況で変動するためだ。

最大の構成要素は住居費。8月には前月比0.3%、前年同月比3%上昇したと米労働省労働統計局が発表した。直近まで住居費は弱含んでいた。

総合値を押し上げたのはエネルギーだった。エネルギー指数は8月に2.1%上昇、ガソリンは3.9%上昇。12か月でガソリン価格は27.4%上昇した。

金はインフレヘッジとして機能しなくなった

金スポット価格はデータ発表と同時に4353ドルまで急騰したが、同じ分内に4292ドルまで急落。本稿執筆時点で4358ドル付近。ビットコイン(BTC)も同じ動きだった。およそ7万7100ドルから7万6050ドルまで下落後、持ち直した。

ビットコインと金価格の推移 出典:TradingViewビットコインと金価格の推移 出典:TradingView

BeInCryptoは前日の木曜日、卸売物価指数の発表後、金・ビットコイン・S&P500が揃って下落するパターンに注目していた。金のヘッジ機能の低下が24時間以内に確認できた形だ。

要因は債券市場にある。インフレ加速により米国債利回りが上昇、利回りが高まると利息を生まない資産の保有コストが上がる。

金もビットコインも収益を生まない。10年物米国債利回りは発表前にすでに4.95%近くまで上昇していた。

今週はこれが2度目の米経済指標同時下落である。9月4日の8月雇用統計は予想の3倍増となり、同様の反応を招いた。

FRBは水曜日に決定

米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月15日と16日に開催され、金利判断は水曜日午後に発表される。CME FedWatch Toolのデータでは、投資家がほぼ確実な利上げを織り込んでいる。

9月利下げ・利上げ確率 出典:CME FedWatch Tool9月利下げ・利上げ確率 出典:CME FedWatch Tool

エコノミストは据え置きを予想する一方、トレーダーは利上げを見込む。月次コア指数の上振れにより、トレーダー側の見方が強まった。

木曜日の卸売物価指数は個人消費支出価格指数(PCE)の構成項目で強さを示した。FRBが正式に目標とするのはこの指数で、CPIではない。そのため8月のコアPCEも予想以上に高くなる可能性がある。

金利市場はすでに3中央銀行の利上げで政策引き締めを織り込み済みだ。日本銀行と欧州中央銀行も近日中に決定を控える。

反発の速さは新たな確信よりも、過度なポジション調整が要因とみられる。水曜日の決定で、1か月のインフレ上振れがFRBの判断にどこまで影響するかが明らかになる。

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