ビットコインが13%上昇 資金流出から再流入までの理由

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ビットコインが13%上昇 資金流出から再流入までの理由

ビットコイン価格は9月16日に米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを実施して以来、約13%上昇した。買いの主役はウォール街のファンドだった。彼らを呼び戻した要因は3つある。

悪材料はすでに価格に織り込まれていた。利上げに対する買い手の警戒感が後退し、チャートでは上昇余地が示された。

悪材料はすでにビットコイン価格に織り込み済み

政策金利先物は9月11日時点で利上げ確率を69.6%と織り込んでいた。9月15日には米暗号資産規制法案「CLARITY Act」が上院で賛成50、反対49により否決。ビットコインは当日3.3%下落し、7万5600ドル付近で引けた。同水準はパターンの右肩の安値に相当。

翌日、FRBは目標金利レンジを3.75%~4%に引き上げた。

ファンドの回帰理由

第1の理由は「待機終了」だ。法案採決を前に大量流出が記録されたファンドは、もはや「決定待ち」する必要がなくなった。

第2は、利上げが買い手の警戒感を失わせたことだ。2年物米国債利回りは、トレーダーが追加利上げを織り込めば上昇し、利下げを予想すれば低下する。9月18日と21日に4.76%の月間高値を付けたが、いずれもビットコイン急騰日だった。ファンドストラットのトム・リー氏は「FRBはこれ以上タカ派に動けない」と指摘する。

9月の高水準付近で推移する金利9月の高水準付近で推移する金利 出典:BeInCrypto

第3は「上昇余地」だ。UTXOリアライズドプライス分布(URPD)は、各ビットコインの前回移動価格を示す。8万7100ドル付近の帯には供給の1.34%、8万8400ドル付近には0.46%が集中する。

ビットコインURPDレベル:GlassnodeビットコインURPDレベル 出典:Glassnode

この水準で購入されたコインが少ないため、損益分岐で売却を待つ保有者も限定的。

主要URPDレベル 出典:Glassnode

2日間の急騰が主導

スポット型ビットコインETFは9月17日、18日、21日、22日の4日間で23億1000万ドルの資金流入。ビットコイン(BTC)は、18日に5.9%上昇し、ファンドは4億3300万ドル買い越した。21日には6.7%上昇、同日に9億9900万ドルを積み増した。13.2%の上昇のほとんどが、この2日間で生じた。

資金流入の集中した2日間による上昇資金流入の集中した2日間による上昇 出典:BeInCrypto

21日の急上昇はショート勢の巻き戻しも誘発し、1時間で2億6200万ドル相当の売り持ちポジションが清算された。ショート解消は追加買いを生み、ファンドの需要を後押し。

ビットコイン相場のブレイクアウトとその到達点

こうした買いが、2月以来形成されていた「逆三尊」パターンからの上放れを促した。深い中央の安値と両脇の浅い安値を描き、21日にネックラインを突破。出来高は8月21日以降で最多だった。直後の調整幅は0.5%と浅く、9月15日の3.3%下落と比較しても軽微。

ビットコイン価格分析ビットコイン価格分析 出典:TradingView

最初の壁は8万6935ドルで、この水準はタッチしたが終値は上回れず。ここを明確に抜ければ8万9825ドル、さらに9万3940ドルが視野。逆三尊パターンの計算上の上昇幅はネックラインから約43%で、11万7247ドル、過去最高値12万6080ドルまで残り7%に迫る。

下値支持帯は厚い。8万4569ドル付近には供給の2.92%が集中。価格の2割圏内で最大の帯域となり、8万4045ドルのテクニカル水準を上回る。

ビットコイン主要下値支持線ビットコイン主要下値支持線 出典:Glassnode

ビットコインが1日終値で8万4045ドルを下回る場合、ネックラインである8万2000ドル付近が再び意識される。

アナリストの見解: 2年米国債利回りが昨年9月の高水準に近づく中でも、ファンド勢は買いを入れた。この動きは利上げがもはや警戒材料でないことを示唆する。9月30日に発表される8月のインフレ指標で警戒感が復活しなければ、1日終値で8万6935ドルを上回ることで、上昇余地43%のシナリオが引き続き見込まれる。

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