ETHとBTCが同時上昇もオンチェーンに乖離

ETHとBTCが同時上昇もオンチェーンに乖離

イーサリアム(ETH)保有者は、6月3日以降、取引所から140万枚のコインを引き出した。サンティメントによると、この動きは上昇相場の開始とともに加速している。

ビットコイン(BTC)保有者は同期間中、自身のコインを取引所に残していた。両資産はそろって上昇したが、保有者の対応は対照的となった。

イーサリアムとビットコイン、価格上昇局面で取引所バランスに違い

サンティメントは、取引所に保管されたETHが6月3日には約769万枚だったが、8月27日には628万枚まで減少したと指摘した。これは取引可能な供給量の18%減少に相当する。

ビットコインの取引所残高は同期間に0.25%増加した。サンティメントは、現在のBTC取引所保有量は直近レンジの上限付近にあるとしている。

特に、価格が上昇した後も引き出しは止まらなかった。8月19日以降、さらに27万5000枚が取引所から移動し、期間中で最低水準となった。

同社によれば、イーサリアムは8月16日から27日にかけて約27%上昇した。この間にコインが引き出されたため、下落時ではなく上昇局面での動きだった。

8月全体でみると、ビットコインは26.5%、イーサリアムは34.5%上昇した。両資産とも価格下落局面ではなかったが、保有者は対照的な行動を選択した。

一方、ビットコインの取引所シェアは7月28日に総供給量の6.50%まで低下したが、その後約6.65%に上昇。イーサリアムのシェアは3.717%となっている。サンティメントは、この違いを端的に表現した。

「2大銘柄、1つの市場、違うインベントリー。ETH保有者はコインを自宅に持ち帰り、BTC保有者は机の上に残した」と、同社は述べた。

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ビットコインとイーサリアムの取引所供給量。 出典:Santimentビットコインとイーサリアムの取引所供給量 出典: Santiment

ETFフローにも同様の違い

資金フローにも同様の違いが見られる。過去12週間、機関投資家の動きは、両資産で異なった。

米国スポット型イーサリアムETFは、60営業日で16億3300万ドルの資金流入だった。ビットコインファンドは1億7300万ドルだった。

6月3日以降のビットコインとイーサリアムETFのパフォーマンス 出典:BeInCrypto/SoSoValue6月3日以降のビットコインとイーサリアムETFのパフォーマンス 出典:BeInCrypto/SoSoValue

この差は、単純な数値よりもさらに大きい。ビットコインのファンド規模は、期首時点でイーサリアムの8倍に上ったため、2つの累計値は全く異なる土台に立っている。

ビットコインの数字は、実際には多くの資金流入・流出が相殺された結果となる。ビットコインETFは58億7000万ドルの流入と56億9000万ドルの流出があり、最終的にはほぼ横ばいで推移している。

一方、イーサリアムのETFフローは一方向だった。期首時点のETF保有資産額と比較すると、15.51%の純流入であり、ビットコインは0.2%にとどまる。

イーサリアムは6月3日以降、34.74%上昇、ビットコインは11.91%の伸びとなった。9月の資金フローデータは、こうしたインベントリー格差が持続するか示すことになる。

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