ドル3か月ぶり安値、ビットコイン小幅上昇

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ドル3か月ぶり安値、ビットコイン小幅上昇

ドルは月曜日に3カ月ぶりの安値を記録した。トレーダーは米連邦準備制度理事会(FRB)が再び利上げを実施するとの見方を取りやめた。通常、ドル安局面で強さを見せるビットコイン(BTC)は0.7%の上昇にとどまった。

金ははるかに健闘した。この1カ月で9.3%上昇した。一方で、ビットコインは同期間に0.8%下落した。両資産に同じニュースが届いたが、反応したのは一方だけだった。

ドル指数(DXY)のパフォーマンス 出典: TradingViewドル指数(DXY)のパフォーマンス 出典: TradingView

ドルが3カ月ぶり安値となった理由

米経済は7月に雇用創出を停止した。米労働省労働統計局(BLS)の発表によると、雇用者数は2万3000人減少した。

下方修正は見出し以上に影響が大きい。5月と6月の雇用は合計10万3000人減少となった。失業率は4.1%に上昇した。

消費者も買い控えに転じた。米国勢調査局によると、小売売上高は7月に0.6%減の7636億ドルとなった。6月は0.2%の増加だった。

同時にインフレも沈静化した。消費者物価は7月までの1年間で3.4%上昇。食品とエネルギーを除いたコア指数の上昇率は2.5%だった。

トレーダーは明白な結論に達した。9月利上げの確率は約30%まで低下した。7月末時点では約75%だった。これは、6月のFRB決定以降で最低水準とブラウン・ブラザーズ・ハリマンが指摘した。

ドルもこれに追随した。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は3日連続で下落し、5月15日以来の安値となった。

2週間前には、ドル指数が100付近を維持していたが、その下値支持線も消失した。

金は動意に乗じたが、ビットコインは反応薄

通常はドル安となれば希少資産が買われやすい。今回、恩恵を受けたのはそのうちの一つだけだった。

金は1オンスあたり4407ドルに上昇したが、ビットコインの値動きは対照的だった。BTCは6万3572ドルで、0.7%の上昇にとどまった。

金(XAU)とビットコイン(BTC)の価格推移 出典: BeInCrypto金(XAU)とビットコイン(BTC)の価格推移 出典: BeInCrypto

取引も低調だ。ビットコインの24時間取引高は126億ドルで、時価総額の1%未満。先週も同様の乖離が生じていた。前回のインフレ指標発表後も金がビットコインを大きく上回った。

水曜日のFOMC議事要旨が次の一手を決める理由

ドル取引の見解が見落としている可能性もある。7月のFRB決定は全会一致ではなかった。

賛成9、反対3だった。3人の投票メンバーが0.25ポイントの利上げを主張していたことはFRBの声明でも明らか。金利は3.50~3.75%に据え置かれた。

反対票はクリーブランド連銀のベス・ハマック氏、ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ氏、ダラス連銀のローリー・ローガン氏の3人。いずれも今年の政策投票権を持つ。

この7月28~29日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は水曜日に公表予定だ。どれほど拮抗していたかが明らかとなる。

「議事要旨で、利上げ見送りが想定よりも僅差だったことを示す記述があれば、市場が強気一辺倒に転換するのは難しいだろう」と、INGのグローバル・ヘッド・オブ・マーケッツ、クリス・ターナー氏がブルームバーグに語った。

金曜日には世界の購買担当者景気指数(PMI)が発表予定。ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのエリアス・ハダッド氏によれば、米国の指標が強ければドルの正当性が再び高まる。

オプション市場もすでに備えている。1カ月物契約は2月下旬以来初めてドル売り優勢となったが、長期契約は依然ドル買いが優勢だ。

この乖離は短期的な弱さを示し、長期的なトレンド変化を示すものではない。次回のFRB会合は9月15~16日まで開かれない。

市場はFRBの利上げ終了を織り込んでいる。3週間前には投票権を持つ3人が異議を唱えた。水曜日の議事要旨で、どちらの見方が正確だったかが浮き彫りとなる。

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