テザーがUSDTを再びビットコイン上で展開する理由 モルガン・スタンレーが示唆

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テザーがUSDTを再びビットコイン上で展開する理由 モルガン・スタンレーが示唆

Utexoのビクトル・イフナチウクCEOは、ワシントンでモルガン・スタンレーと会談し、ビットコイン上のUSDTについて協議したと述べた。イフナチウクCEOによれば、欧州およびグローバルでの導入に向け、同行との協業を議論したという。

テザーのパオロ・アルドイノCEOはこの投稿をXで再共有した。同氏は、USDTが「ビットコインに帰還する」とし、同ステーブルコインが2014年に初めてローンチされたネットワークであることに言及した。

テザーは当初、ビットコイン上に構築されたプロトコルであるOmniレイヤーを通じてUSDTを発行していたが、大部分は後にイーサリアムやトロンに移行した。同社は2023年にOmni版のサポートを終了した。

USDT on Bitcoin. It's coming home https://t.co/JnUo8og7Vv

— Paolo Ardoino 🤖 (@paoloardoino) September 24, 2026

モルガン・スタンレーの関心が意味するもの

Utexoはビットコイン上のUSDTインフラを構築する。これにより、ウォレット、取引所、カストディアンは、ライトニングネットワーク経由でステーブルコインを移動できる。Utexoは、オンチェーン外で取引データを保持しつつ、ビットコイン上で資産を発行するプロトコルであるRGBに依存している。

テザーはBig Brain HoldingsやPortal Venturesとともに同スタートアップの750万ドルのシードラウンドを主導したと、RGBプロトコル協会が明らかにしている。フランクリン・テンプルトンもこのラウンドに参加した。

8月にUtexoは、同社のRGBライトニングモジュールをテザーのウォレット開発キット(WDK)に追加した。WDKはセルフカストディ型ウォレット構築に使われるツールキットである。イフナチウクCEOはUtexo以前にソフトウェア会社Boosty Labsを創業した。

モルガン・スタンレーも今年、暗号資産分野への関与を拡大した。同行は4月に独自の現物ビットコインETFをローンチ。5月にはE*Tradeによる暗号資産取引も開始した。

ビットコイン上のUSDT普及に残る課題

ただし、このプロダクトは現時点で大半のユーザーに提供されていない。Utexoは、ビットコイン・オーディナルズやトークンで人気のウォレット「UniSat」を次のローンチパートナーと指名した。UniSatの週間アクティブユーザーは100万人超とされるが、リリース日程について両社は明らかにしていない。

テザーがRGB計画を初めて公表したのは2025年8月。同時にアルドイノCEOは、今回の取り組みをプライバシーとスケーリングのアップグレードと位置付けた。

「ビットコインには、真にネイティブで、軽量かつプライベート、かつ拡張性のあるステーブルコインが必要だ」

パオロ・アルドイノCEO(テザー)

RGBプロトコルはその後ビットコインのメインネットに到達した。

この動向はアルドイノCEOの長期戦略にも合致する。同氏はテザー独自チェーンの立ち上げを否定し、既存ネットワークでの運用を重視している。

ただし、欧州市場での展開は難航する可能性がある。テザーはEUの暗号資産市場規制(MiCA)の銀行預金ルールを拒否しており、これが同地域でのUSDTの流通拡大を制限している。

モルガン・スタンレーとUtexoとの間に正式な提携は現時点で発表されていない。このため、UniSatの導入がビットコイン上のUSDT需要を試す最初の本格的な局面となる可能性がある。

jp.beincrypto.com でPhil Haunhorstによるオリジナル記事 テザーがUSDTを再びビットコイン上で展開する理由 モルガン・スタンレーが示唆 を読む