「参入障壁は存在しない」とは何か イーロン氏とセイラー氏も見解

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「参入障壁は存在しない」とは何か イーロン氏とセイラー氏も見解

ブロックCEOジャック・ドーシー氏がSNS「X」に「モート(堀)は存在しない」と投稿し、350万回超閲覧された。このフレーズは2023年に流出したグーグルのメモに呼応する。同メモはオープンソースAIによって、グーグルやOpenAIの優位性が失われると警告していた。

「モート」という言葉は投資家ウォーレン・バフェット氏が用いた表現で、競合他社から企業を守る永続的な優位性を指す。ストラテジー会長のマイケル・セイラー氏やテスラCEOイーロン・マスク氏もこれに反応した。ただし、双方が示す「保護」の意味はまったく異なっていた。

ジャック・ドーシー氏はなぜ「モートは存在しない」と発言したのか

ドーシー氏はこの投稿を特定の製品と結びつけなかった。ただし投稿は、同氏がブロック社内の小規模な研究所で生まれた音声AIモデル「Dessa」を発表した直後だった。

there is no moat

— jack (@jack) October 24, 2026

同チームはDessaについて、人間の会話のみを用い、テキストや事前学習済みモデルを使わずに学習したと説明する。ブロックによれば、Nvidia社のGB200 NVL72ラック1台で十分だったという。

ドーシー氏はこのモデルがMacBookで動作するほど小さいと述べた。ブロックはAI安全性研究者の一部に、一般公開前の早期アクセス権を提供した。

あるユーザーは、この「モートは存在しない」という投稿をDessa発表に関連付けた。決済企業でさえ、最大手ラボに匹敵するAIを開発できる。よって、優位性が長く続くことはないという見方である。

ジャック・ドーシー氏は過去にも同様の主張を行っている。2月にはブロックの従業員約40%を削減し、AIツールと小規模なチームが新たな働き方を可能にすると主張した。

ビットコインは最後の「モート」か、それとも強さがすべてか

セイラー氏は、ジャック・ドーシー氏がもはや存在しないと述べた「モート」はビットコインそのものだと主張した。これは同氏の一貫した主張であり、ストラテジーは企業で最大規模のビットコイン保有を行う。同氏は長年、ビットコインをインフレや法定通貨価値低下に対する資本の防波堤としてきた。

bitcoin is the moat

— Michael Saylor (@saylor) October 25, 2026

10月初旬には、セイラー氏がAI投資がビットコインにも影響したとし、貿易政策や金利上昇とともに指摘した。

一方、マスク氏は古代ギリシャのスパルタに言及し、防壁ではなく戦士に頼った都市と述べた。

「スパルタにはモートはなかった」 イーロン・マスク氏がXに投稿

マスク氏はかねてビットコインの強靭性を評価してきた。同氏はビットコインネットワークに「締め付ける喉が存在しない」と発言したこともある。

ジャック・ドーシー氏自身も長年ビットコインを支持してきた。4月にはブロックがCash Appで100万ドル相当のビットコインを無償配布した。

この議論は、AI開発競争が暗号資産業界にも波及していることを示す。ソフトウェアがより安価に複製できる時代で、セイラー氏はビットコインのネットワーク規模と固定供給数にこそ持続的な優位性があると見ている。

jp.beincrypto.com でPhil Haunhorstによるオリジナル記事 「参入障壁は存在しない」とは何か イーロン氏とセイラー氏も見解 を読む