米国の雇用主による9月の採用は微増にとどまった。増加した雇用は2万9000人で、経済学者が予想していた9万人の3分の1以下。しかし市場は好感した。
雇用市場の悪化はビットコイン(BTC)と金に好材料となった。両者は米雇用統計発表後、数分で急上昇した。ビットコイン下落に賭けていたトレーダーは損失を被った。
予想を6万1000人下回った米雇用統計
米雇用動態を集計する米労働統計局(BLS)が、金曜日午前8時30分(米東部時間)に雇用統計を発表した。
失業率は4.2%に上昇。経済学者の予想は4.1%だった。8月は速報値で16万2000人の増加。
SEPTEMBER U.S. JOBS REPORT 👇
— Wall St Engine (@wallstengine) October 2, 2026
NONFARM PAYROLLS +29K, (Est. +90K)
UNEMPLOYMENT RATE 4.2%, (Est. 4.1%)
AVG. HOURLY EARNINGS YoY 3.0%, (Est. 3.1%)
PARTICIPATION RATE 61.8%, (Est. 61.6%)
PRIVATE PAYROLLS +46K, (Est. +81K)
AVG. WORKWEEK 34.4 HOURS, (Est. 34.3)
GOVERNMENT…
BLSは、全産業で採用の動きが「ほとんど変化なし」と述べた。
なぜ弱い雇用統計でビットコインと金が上昇したか
TradingViewのデータによると、金は1オンスあたり約4178ドルから4227ドルまで数分で上昇した。ビットコインは約8万6450ドルから8万7230ドル近くまで値上がりした。
ビットコインは直近で8万6767ドル、1日で3.48%の上昇となった。ビットコインのリアルタイム価格データより。
同様の動きは今週2度目。水曜日にも、米国の主要インフレ指標が3.4%まで冷え込み、両資産は数分で急騰した。
ビットコイン下落に賭けた2750万ドルが消失
多くの暗号資産トレーダーは、価格変動を利用して借金で取引を行う。価格が予想と逆方向に動くと、取引所が強制決済し、資金は消失する。これが「ロスカット」だ。
この1時間で、こうした取引が3251万ドル分清算されたとCoinGlassが示す。このうち下落に賭けていたトレーダーの損失は約2753万ドル。
ビットコイン単体で損失は2050万ドル。
12月の米FRB判断に与える“雇用統計ショック”
米連邦準備制度理事会(FRB)は9月に利上げを実施。利上げは、金利収益のない金やビットコインより預金や債券が有利となる。
JPモルガンは12月にもう一度の利上げを予想。一方で、今週、米10年債利回りは過去24年で最高値を記録した。
このように雇用市場の停滞も加わり、FRBは12月の決定に臨むこととなる。
jp.beincrypto.com でLockridge Okothによるオリジナル記事 米国9月雇用2万9000人増 ビットコインと金が上昇する理由 を読む