暗号資産ネットワーク「Blast」は、2024年6月時点で22億4000万ドルを保有していたが、サービス終了を決定した。過去24時間のチェーン収益は110ドル。
Blastはイーサリアム上に構築されたレイヤー2(L2)ネットワークで、取引コストが安いサイドチェーンである。預け入れ資金に利息を付与し、トークン報酬も約束していた。報酬の原資は預金で賄われていた。この発表を受けてBlast(BLAST)トークンは19%下落した。
Blastがいまサービスを終了する理由
運営チームは金曜日、チェーンの運営コストが収益を上回っており、抜本的な改善策が見当たらないと説明した。
Blast will be shutting down.
— Blast (@blast) October 2, 2026
We launched Blast with the goal of building a self-sustaining chain for users and developers. Unfortunately, the economics of operating the chain no longer make sense: the ongoing costs of maintaining Blast exceed the revenue generated by the L2, and…
創業者ティシュン・ロケール氏(通称「Pacman」)はデジタルコレクティブのマーケットプレイスBlurも手掛けている。自身のSNSで別れのコメントを投稿した。
「長期的にチェーンを持続可能なものにできなかったことは残念だが、Blastに一時的な活気をもたらしたユーザー、開発者、関係チームには感謝しかない。たとえ期待より短い運営期間となったとしても」とPacman氏は述べた。
DefiLlamaのデータによると、Blastの預かり資産総額は2024年ピークから現在3230万ドルへと、約99%減少した。
BeInCryptoは3月にBlastが営業赤字を記録した時点で早期から課題を指摘していた。Blastはこれまで投資家から2000万ドルを調達していた。
利用者の残り5100万ドルを管理するのは誰か
ネットワーク安全性を評価するL2BEATによれば、イーサリアムからブリッジされた約5100万ドルがBlastのコントラクト内に残っている。このうち4660万ドルはステーキングサービスLidoで預けられているETH。
このため、まずLidoから資金を引き出すまで出金が凍結される。回収には約1週間かかり、その後は出金待機期間が1週間から24時間へ短縮される。
ユーザーは10月26日まで通常のアプリを利用できる。その後はイーサリアム上のBlastコントラクトと直接やりとりしなければならなくなる。
L2BEATによると、5人のキーホルダーがこれらコントラクトを管理している。そのうち3人が合意すれば即時に変更が可能で、出金も一時停止できる。誰もが誤った記録を指摘できる不正対策のシステムは、完全な運用には至らなかった。
「悪意のある提案者が無効な状態を確定させることで、資産損失が発生する可能性がある」という記述が掲載ページにある。
L2BEATは設計上のリスクを警告しているが、不正利用などは指摘していない。
Blastは、Liskのブロックチェーン閉鎖やビットコインレイヤー2「Botanix」の終了など、2026年に続発したプロジェクト閉鎖の流れに加わる形となった。預かり資金は数週間で集まり、2年後の現在は1日110ドルを稼ぐ状況。
jp.beincrypto.com でLockridge Okothによるオリジナル記事 イーサリアム系Blast閉鎖、利用者資金51億ドルの行方 を読む