フィデリティのティマー氏、国債利回り上昇は根強いインフレと財政リスクが要因

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フィデリティのティマー氏、国債利回り上昇は根強いインフレと財政リスクが要因

先週は国債利回りが低下し、10年物米国債利回りは14.6ベーシスポイント下落した。フィデリティのジュリアン・ティマー氏はレンジ相場の可能性を指摘するが、利回り上昇の要因として根強いインフレと財政リスクを挙げる。

もっとも、この下落は予想以上に強い消費者物価指数(CPI)の発表後に起きた。年間インフレ率は予想の3.6%に対し、3.7%となった。米連邦準備理事会(FRB)は10月27日から28日にかけて会合を開き、追加利上げの可否を判断する。

ティマー氏が単純な利回りストーリーを否定する理由

ティマー氏は、この展開について「X」への投稿で、単純化しすぎだと述べた。その「単純な説明」では、成長が利回りを押し上げ、AIへの設備投資に対する懸念で利回りが低下したことになっている。

同氏の見方はより包括的である。

「私の考えでは、今年の利回り上昇には複数の要因があり、構造的なインフレの持続や財政リスクの高まりが含まれている」

フィデリティ・インベストメンツのグローバル・マクロ部門ディレクター、ジュリアン・ティマー氏の投稿

With bond yields coming off the boil last week, perhaps we are now settling into a range for a bit. While the CPI came in hotter than expected, there is currently little pressure on the Fed to raise rates at the end of October. While the consensus appears to be that yields have… pic.twitter.com/tbfRDnxWfR

— Jurrien Timmer (@TimmerFidelity) October 22, 2026

XTBリサーチのデータによると、10月14日の発表後、10年物国債利回りは一時5.33%をつけた。食品とエネルギーを除いたコアCPIは、予想の2.5%に対し2.6%上昇している。

その後、利回りは反転した。この反転は過去7か月で最大の週間下落と指摘された。投資家は、AI関連の設備投資に対する懸念で半導体株が売られる中、安全資産として国債に資金を移した。

背後の圧力が続く中、利回りは安定するのか

市場は現在、利上げの可能性を低く見ている。CMEグループのFedWatch(先物価格をもとにした指標)によると、月曜日時点で利上げの確率は17.2%となり、1か月前の57.6%から大きく低下した。

10年物米国債利回りは5%を下回る 出典: CNBC10年物米国債利回りは5%を下回る 出典: CNBC

ただし、当局者は利上げの可能性を否定していない。ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁は、年内あと一度の利上げを依然として予想している。

バンク・オブ・アメリカも、10月の利上げ予想を維持している。ただし、エコノミストのアディティア・バベ氏はその確信度は低いと述べた。

10年物インフレ連動国債(TIPS)から算出されるブレークイーブン・レートは、月曜日時点で2.36%付近となった(ロイター)。これは向こう10年間の平均インフレ率が約2.4%になることを示唆している。

こうした状況により、株式や暗号資産はAI投資やインフレ指標のニュースに引き続き敏感になる可能性がある。

jp.beincrypto.com でDarryn Pollockによるオリジナル記事 フィデリティのティマー氏、国債利回り上昇は根強いインフレと財政リスクが要因 を読む