ヴィタリック・ブテリン氏「AIは知識豊富だが賢明とは言えず」

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ヴィタリック・ブテリン氏「AIは知識豊富だが賢明とは言えず」

イーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏は、AIは非常に多くの知識を持つが、あまり賢明ではないと指摘する。同氏によれば、チャットボットはほぼあらゆる言及を見つけ出せるが、テキストが主張する内容の表面しか評価していないという。

同氏の発言は、チャットボットが今や最良の人間読者に並ぶかどうかというX上の議論の中でなされた。その差は、ホワイトペーパーやガバナンス提案をAIツールに入力し、要約に基づいて判断を下す暗号資産トレーダーにとって大きな意味を持つ。

ハーバード大学「チャットボット禁止」講義が議論の発端

この議論は、ウォール・ストリート・ジャーナルによるハーバード大学の「Humanities 10」コースについての報道から始まった。Xで共有された抜粋によると、この秋には応募者数が40%増加し、90席を180人が争った。

学生は毎週分厚い本に取り組み、コースではデバイスの使用を禁止している。AIによる裏道への対抗策を求めて申し込んだ学生が複数いた。

これに対し、あるユーザーは現行のAIモデルが古典についての議論相手として人間を超えると主張した。しかし作家は、AIによる自身のエッセイへのフィードバックは「現状では使いものにならない」と反論した。

ヴィタリック・ブテリン氏が語るAI判断の欠如

その議論にブテリン氏が加わり、知識と知恵の違いを強調した。

I find AI to be extremely knowledgeable, and so exceptionally able to detect references to almost anything, but not very wise, and so it only makes the most surface-level judgements about what point some writing is making.

This is particularly true when it's analyzing writing…

— vitalik.eth (@VitalikButerin) October 29, 2026

ブテリン氏は、AIの知識は知恵の欠如よりも認識しやすいと述べた。知恵は知性と異なり、本質的に検証が難しい場合が多いという。

同氏はこの弱点について、モデルが初めて読むテキストでは特に顕著になると指摘した。一方で有名な作品には、人間による大量の分析結果が学習データとして反映されているという。

ブテリン氏の慎重な姿勢は一貫している。最近はAIが2年以内に暗号資産のセキュリティ主要部分を弱体化させる可能性があると警告したほか、AIとのチャット内容を隠すパラノイドモードも開発している。

こうした懐疑的姿勢に同調しない意見もある。数学分野ではAIがすでに最高レベルの人間を上回っていると主張する投資家も存在する。

一方、暗号資産関連のチームは、監査やリサーチ、ガバナンス要約などをAIエージェントに任せ続けている。その表層的な読解では、スマートコントラクトやトークン供給スケジュールの微細な欠陥を見逃すリスクがある。

ブテリン氏は、新たなテキストの評価については、事実は情報源と照合できる一方、判断は簡単にはいかないと示唆する。最近、人間による確認を組み込む形でAIによるハッキング制限モデルを支持した動きも同様の姿勢といえる。

jp.beincrypto.com でPhil Haunhorstによるオリジナル記事 ヴィタリック・ブテリン氏「AIは知識豊富だが賢明とは言えず」 を読む