EUがメッセージのスキャン開始、エンドツーエンド暗号化も検討

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EUがメッセージのスキャン開始、エンドツーエンド暗号化も検討

EU市民の数千万人が、すでにスキャンされるシステムを通じてメッセージを送信している。欧州イーサリアム研究所のヴィアラ・サボバ上級政策責任者は、エンドツーエンドの暗号化が次の標的になると警告する。

現在のルールは、eプライバシー指令の適用除外によるもの。立法者はこの適用除外を2026年7月に延長し、適用期間は2028年4月まで続く。

EUのチャットコントロールはすでに全メッセージを読み取る

BeInCryptoのインタビューでサボバ氏は、批判者がしばしば一緒くたにする2つの制度について区別した。1つ目は、サービス提供者が任意でスキャンする方式。2つ目は、スキャンを法的義務にする案。

大手プラットフォームの多くは、すでに任意スキャンを実施している。このため、EU圏でのメッセージスキャンは将来のリスクではなく、現時点での標準となっている。

サボバ氏は、この仕組みが実際にどのように機能するかを説明した。

「基本的に今起きているのは、特定の種類のコンテンツについて任意でメッセージをスキャンすることができるという仕組み。しかし、特定のコンテンツをスキャンするためには、結局メッセージ全体を確認することになる」

この区別には意味がある。法的な目的が限定されていても、技術的には広範なアクセスが必要となる。イーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏も7月に同様の指摘をし、この復活はすべての人にとってサイバーセキュリティ上のリスクだと述べた。

なぜ暗号化が次の標的になるのか

エンドツーエンド暗号化を採用するアプリは、同じ論理で対応できない。サービス提供者はまず通信内容を復号する必要がある。従って、議論はもはやコンテンツ管理にとどまらない。

サボバ氏は現状について率直に語った。

「すでに警戒すべき段階にあると言えるが、今後さらに深刻化する可能性がある」

一方、ブリュッセルではデジタル規制ツールの拡大が続いている。担当当局は、VPNを年齢確認ルールの抜け穴とみなした経緯もある。それぞれ異なる問題を対象にしているが、全体として方向性は同じだ。

暗号資産利用者は特有のリスクに直面する。ウォレットの復元フロー、シードフレーズのバックアップ、取引グループチャットは、すべて同じ消費者向けアプリを通過する。サボバ氏は、ファイル保管もライブチャット同様に対象に含まれると指摘した。

問題は規模にある。任意スキャンは、ごく限られた既知資料に限定されている。義務化されれば、すべてのプラットフォームの全チャットが、疑いがなくても同じ仕組みでスキャン対象になる。

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いまだに引かれていない法的な一線

欧州イーサリアム研究所の共同創業者兼エグゼクティブディレクターであるマリナ・マルケジッチ氏は、憲法上の基準は変わっていないと指摘する。デジタルでのアクセスは物理的な捜索よりも軽く感じられるだけだ。

「だが法原則、そして長年我々の憲法に採り入れられてきた諸原則は、今もなお存在する。たとえ住居への立ち入りや通信へのアクセスであろうと、そこに違いはない」

ルール支持者は逆の主張を展開する。児童保護団体は、プラットフォームはすでにデータを保有しているため、ターゲットスキャンは新たな侵害をほとんどもたらさないと訴える。欧州委員会の担当者も繰り返し、目的は虐待資料に限定すると説明している。

とはいえ、最終的な結果を決めるのは技術上の答えだ。暗号化は全員に有効か、全員に破られるか、いずれかである。従って、秋に予定される次回の交渉が、文書上の文言よりもはるかに重要になる。

ユーザーには今できる対応策もある。暗号化方式を公開するアプリを選択し、機微なファイルは消費者向けチャットから移すことで、投票が確定する前から曝露リスクを減らせる。サボバ氏とマルケジッチ氏は、今後も秋の交渉プロセスを注視する方針だ。

jp.beincrypto.com でPhil Haunhorstによるオリジナル記事 EUがメッセージのスキャン開始、エンドツーエンド暗号化も検討 を読む