脱毛症向けのバイオテクノロジー企業が、約30年ぶりとなる新たな薄毛治療薬の開発を競い、投資家もその成果に期待を寄せている。
Veradermics、Absci、Cosmo Pharmaceuticalsの3社は、1990年代後半以降新規承認治療薬のなかった男性型脱毛症向けに、経口薬、注射剤、外用薬の開発を進めている。
薄毛治療の新薬を待つ市場、バイオ企業が注視
男性型脱毛症は米国で推計5000万人の男性と3000万人の女性に影響があると、ブルームバーグが報じている。現在の治療選択肢は、数十年前に登場したミノキシジルとフィナステリドに限られる。両薬剤はいずれも動悸や性欲減退といった副作用が指摘されている。
https://www.youtube.com/watch?v=G5S_mulDg3kVeradermics(NYSE: MANE)は経口薬VDPHL01を開発しており、2月の新規株式公開以降、株価は約5倍に上昇している。Absci(NASDAQ: ABSI)は半年間で2~3回投与する注射剤を試験中で、年初来で株価が2倍以上に値上がりした。
Cosmo Pharmaceuticalsは外用剤による後期臨床試験で良好な結果を公表したが、米国の競合2社と比べて株価の動きは慎重だ。
GLP-1型相場に乗る投資家
この熱気は、イーライ・リリー株の高騰を思い起こさせる。同社の肥満症治療薬が投資家の消費者向けバイオテクノロジー市場への姿勢を大きく転換させた。
イーライ・リリーはAbsciに4000万ドルを出資し、発毛治療薬でも同様の注射型モデルが拡大する可能性に賭けている。
「肥満症も薄毛も消費者市場が巨大であり、両分野とも大きな収益機会をもたらす可能性がある」
Geoff Hsu氏(OrbiMed Biotech Growth Trust ポートフォリオマネジャー)、Fortune
3社とも現時点で承認薬を持たない。最も早い規制当局への申請も2027年以降になる見通し。投資家は薬局に並ぶ前から需要を織り込んでいる。
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