スタンリー・ドラッケンミラー氏のファミリーオフィスが、前四半期にビットコインのマイニング関連株へ1億2560万ドルを投じた。主要な米国AI半導体株(ブロードコム、インテル、マイクロン・テクノロジー)を売却し、BTC関連に乗り換えた。
ドラッケンミラー氏は30年以上連続で損失なしの実績を持つ著名投資家で、平均年利は30%を誇る。1992年の通貨危機では、同氏がジョージ・ソロス氏を支え、英国ポンドを空売りして約10億ドルの利益を上げた。
このため、ウォール街はいまなおドラッケンミラー氏の投資動向に注目している。
🇺🇸🇬🇧HOW SOROS BROKE THE BANK OF ENGLAND
— Mario Nawfal (@MarioNawfal) March 19, 2025
U.S Treasury Sec. Scott Bessent revealed how George Soros, Stan Druckenmiller, and their team executed the famous 1992 bet against the British pound.
Their insight? UK homeowners were drowning in floating-rate mortgages, making high… https://t.co/o7dhpZ6WrA pic.twitter.com/HEy0gxqS0j
ドラッケンミラー氏の1億2500万ドルのビットコイン投資の背景
デュケーン・ファミリー・オフィスは8月14日に4銘柄の新規ポジションを報告した。開示は四半期ごとに大口投資家が提出するForm 13Fによるもので、6月30日時点の保有状況を示す。
BREAKING: Druckenmiller's Duquesene has updated its 13F.
— unusual_whales (@unusual_whales) August 14, 2026
New positions:
-$GOOGL: 0.2 million $FOXA : 5.0 million $CDW : 4.6 million $BTDR : .7 million $DAL : .5 million $AMD : .3 million
Largest holdings: $TSM : 1 million $STM : 2 million $AMZN : 9 million pic.twitter.com/1QblRfozic
投資額が最も大きいのはビットディア・テクノロジーズで6470万ドル。次いでハット8が3630万ドル、ライオット・プラットフォームズが2070万ドル、IRENが400万ドルとなる。
全体では52億1000万ドルの運用資産に対し、およそ2.4%と小規模な割合。
それでも方針転換の象徴といえる。2023年10月にドラッケンミラー氏は「ビットコインは保有していないが、買うべきだった」と述べていた。以前一度保有し、売却していたが、今回はマイニング関連株を通じて再び間接的に参入した。
Stanley Druckenmiller is one of the most successful hedge fund managers on Wall Street and is worth ,200,000,000.
— Documenting ₿itcoin 📄 (@DocumentingBTC) October 30, 2023
He says, “Young people look at #bitcoin as a store of value. It’s a brand. I like it. I dont own any, but I should” pic.twitter.com/DXjrnvE1Qc
なぜビットコインそのものでなく、マイナー株か
ドラッケンミラー氏はビットコイン(BTC)そのものやスポット型ファンドには投資せず、電力事業に近い分野に注目した。新たな送電網の接続には何年もかかる。マイニング企業はこの10年で安価な電力を確保してきた。一方、AI企業はいまその供給力を、待ったなしで必要としている。
ビットディアが典型で、前四半期に2694BTCを採掘。加えてボルタ社と47億ドル規模、16年契約のリース契約を結び、ノルウェーの拠点でエヌビディア製半導体を用いたAIラボを運営する。ライオットもデータセンター事業への転換で同様の戦略を打ち出している。
なおドラッケンミラー氏はAI分野から撤退したわけではない。台湾積体電路製造(TSMC)への投資を1億6740万ドルから2億8160万ドルに拡大。さらにアドバンスト・マイクロ・デバイセズ、ラムリサーチ、エクイニクス、アルファベットにも新たな資金を投じている。
「最強投資家」のビットコイン関連投資、24%下落
現時点では成果が出ていない。4銘柄のビットコインマイナー株はいずれも6月30日以降下落している。ビットディアは25.5%下落、ハット8は24.4%下落、ライオットは24.3%下落、IRENは10%下落。
現時点でこれらの株式評価額は9490万ドル程度となり、約3070万ドルの含み損。ビットコイン本体は逆に、6月末の約5万8600ドルから本稿執筆時点で8万1000ドル超までおよそ33%上昇している。
つまり本来想定した値動きより、連動性のない結果となった。MARAやクリーンスパークも< a href="https://jp.beincrypto.com/mara-cleanspark-ai-quarterly-losses/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">同じ業界全体に及ぶ圧迫を受け、8月には大幅な採掘損失を計上している。
ただし、13F報告書は一時点の情報であり、リアルタイム更新ではない点に注意が必要。ドラッケンミラー氏は6月30日以降、追加取得や全売却もあり得る。次回の報告は11月に公開予定。
jp.beincrypto.com でLockridge Okothによるオリジナル記事 30年無敗の投資家、1億2500万ドルでビットコインに賭け を読む