Isar AerospaceのSpectrumロケットが2度目の飛行で軌道投入に成功した。これにより同社は、欧州大陸から衛星を打ち上げた初の民間企業となった。商業担当責任者は打ち上げ業界の容量不足を強調する。
この飛行は、SPCX株式が初めて公開市場で取引される中で行われた。株価は金曜日に147.95ドルで取引を終え、前日比1.20%下落。今回の打ち上げが株価を大きく動かす可能性は低い見通し。
欧州がSpectrumの飛行を「初」と称する理由
Spectrumは9月5日土曜日、ノルウェー北部のアンドーヤ宇宙港から打ち上げられた。6機のペイロード(うち5機は小型のキューブサット、1つは実験装置)を低軌道へ投入した。
We made history. On just our second flight, we became the first commercial space company from Europe to deliver satellites into orbit. Mission 'Onward and Upward' successfully lifted off and deployed payloads into orbit. A new chapter for European spaceflight. More:… pic.twitter.com/AWvqG2l8Mn
— Isar Aerospace (@isaraerospace) September 5, 2026
この成功により、Isarは欧州宇宙機関(ESA)の「European Launcher Challenge」プログラム、つまり2027年までに選出5社が軌道到達を果たすべき要件を達成した中で最初となった。
Last night, @isaraerospace achieved the first launch to orbit from continental Europe.
— European Space Agency (@esa) September 6, 2026
The Spectrum launcher lifted off from Andøya Spaceport in Norway at 21:12 BST/22:12 CEST.
Isar Aerospace is the first to reach orbit under @ESA_transport 's European Launcher Challenge.… pic.twitter.com/41gn6azaGE
2025年3月の初打ち上げでは、離陸後30秒でベントバルブが開き、ロケットが姿勢制御を失ったため中断となっていた。
Spectrumの最大搭載能力は1000キログラムであり、小型衛星市場向け。Falcon 9のような大量輸送型ではない。
100億ユーロ超という主張がSPCX株に示す意味
ステラ・ギレン商業担当責任者によると、需要が供給を大きく上回り、Isarの受注残は100億ユーロ(約116億ドル)を超えるという。ただし、そのうち契約締結済みの割合は公表していない。
「需要は非常に大きい。新しいプロジェクトも多数発表されており、実際に資金調達もできている」とギレン氏のコメントをCNBCが伝えている。
Isarは6月、ポルシェやNATOイノベーションファンドなどから2億7000万ユーロ(約3億1360万ドル)を調達した。今後の課題は生産の産業化にある。
ただし、軌道投入の成功が1度あっただけでは、打ち上げ事業とは言えない。SPCXの時価総額は1兆9500億ドル付近であり、Starlinkの成長やFalconの打ち上げ頻度、Starshipの飛行試験進捗などに左右されて取引されている。小型欧州ロケットはこれらいずれにも現時点で関与できない。
時期的にも影響は限定的。Spectrumは土曜日に打ち上げられ、月曜日の取引開始までに2日間の猶予があった。6月のナスダック上場初値135ドル以降、株価は大きく変動している。
BeInCryptoは先週、SPCXの重要水準として148ドルを指摘していた。金曜日の終値147.95ドルはその水準ちょうどとなった。
したがって、月曜日の寄り付きでの動きは単なるノイズであり、価格見直しとはならない。本当の試金石は次回以降のSpectrum飛行が日常的に感じられるかどうかであり、SPCXの注目水準は引き続き148ドル。
jp.beincrypto.com でLockridge Okothによるオリジナル記事 スペースX対抗企業、軌道達成で100億ユーロ事業見込む 株価動向に注目 を読む