OpenAIが数学の難問解決と発表、一方で研究者はAIによる盗用を主張

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OpenAIが数学の難問解決と発表、一方で研究者はAIによる盗用を主張

OpenAI、AIシステムがナビエ-ストークス方程式を解決と発表。これは「ミレニアム懸賞問題」と呼ばれる数学上最大級の未解決問題7つのうちの1つである。

同社は、1万体のAIエージェントが88時間にわたり協力し、証明に到達したと説明。ただしニューヨーク大学のトリスタン・バックマスター教授はその功績に異論を唱えている。

OpenAIの主張

ナビエ-ストークス方程式は、空気や水といった流体がどう動くかを記述する数式である。

OpenAIが導き出した証明は、流体速度がスムーズなまま保たれず、有限時間で発散する(無限大になる)可能性を示唆している。

We’re sharing a solution to the Navier-Stokes Millennium Prize Problem, one of the deepest problems at the frontier of mathematics.

The proof was produced by a group of agents, using an OpenAI next-generation model significantly more capable than GPT-6 Astra.

The problem… pic.twitter.com/8zol3BPTL4

— OpenAI (@OpenAI) September 8, 2026

証明は、OpenAIが公開していないモデルによるもので、これは公開済みのGPT-6 Astraを上回る性能と説明されている。

その後、GPT-6 Astraが証明の論理検証に17時間を費やした。

クレイ数学研究所は、この7つの問題いずれかを解いた者には100万ドルの賞金を提供している。OpenAIはこの賞金を受け取らない方針を示している。

功績をめぐる論争

ニューヨーク大学のトリスタン・バックマスター教授は、自身とアンソロピックの数学者レヴェント・アルプゲのチームがこれに関連した成果に迫っていたと主張している。

彼らの研究はOpenAIのプログラミング特化AIモデル「Codex」にも組み込まれており、これがOpenAI側に知見をもたらした可能性があるとバックマスター教授は指摘している。

バックマスター教授はこの懸念について公の声明で次のように述べている。

「私はOpenAIのモデルが何をしたのか、どのように行ったのか分からない。また自分たちのデータが利用されたかも分からない。現時点で誰かを非難するつもりはない。」

— トリスタン・バックマスター氏、ニューヨーク大学数学者

OpenAIの研究者セバスチャン・ビューベック氏は記者会見でこれに反論。同社が未発表の研究成果にアクセスしたり、利用した事実はないと否定した。

OpenAIはまた、別の点も認めた。研究者らが種々の製品を利用したことが、モデルの学習に影響した可能性は否定できないという。

この論争は、OpenAIが時価総額1兆ドル規模での公開(上場)を模索する報道が流れる中で起きている。一方アンソロピックも、さらに大きな評価額を狙い独自の新規株式公開(IPO)を目指している。

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