S&P500はもはや景気の指標でないのか データトレックのニック・コラス氏見解

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S&P500はもはや景気の指標でないのか データトレックのニック・コラス氏見解

DataTrek共同創業者のニック・コラス氏は、テクノロジー関連およびビッグテック銘柄がS&P500の約50%を占める現状を指摘し、これが同指数を経済全体の指標としてこれまでになく弱いものにしていると論じた。

コラス氏は木曜日、CNBCの Closing Bell Overtime に出演し、10年物米国債利回りが5%を下回る局面を解説した。この利回り低下は、一部には安堵感をもたらす一方で、成長鈍化の兆候とみなす向きもある。

ニック・コラス氏が見る原油価格と利回りの無視の理由

コラス氏によれば、原油価格と債券利回りは約10年間連動していた。しかし、その関係は9月中旬に途切れ、原油が下落する中で利回りは上昇し続けた。

同氏は、こうした動きの背景に生成AIを挙げた。AI分野への資金流入期待が後退し、実質金利(インフレ調整後利回り)が緩和されていると述べた。

https://www.youtube.com/watch?v=BUrY_IYevUM&t=3s

一方で、投資家はAI分野の支出減速の可能性も注視している。

また、同氏は、高所得層が繁栄しその他が取り残される「K字型経済」構造が依然として続いていると説明した。新規株式公開(IPO)の取りやめが進むことで、K字の上部に位置する富裕層の層が薄くなる可能性にも言及した。

テック支配は指数に定着するのか

コラス氏は、ムーアの法則(半導体の性能が着実に向上し、コストは抑制されるという観察則)がこの構造変化の背景にあると指摘した。

同氏によれば、テクノロジーのS&P500における現在の比率は、1980年の原油関連約28%と、2000年のテック30〜32%を上回る水準という。

市場の裾野拡大が可能かどうかについて、コラス氏は条件を1つ挙げた。

「他のいずれかの業界が、2年ごとに1ドル当たりのパワーを2倍にできるまでは」

ニック・コラス氏(CNBC出演時)

これに対し、アポロのトーステン・スロック主席エコノミストは、1990年代のテックバブルは現在のAIバブルよりも規模が小さいと主張している。この見解は2025年9月のチャートブックで示された。

DataTrekによる集中リスク回避策

コラス氏によれば、DataTrekはリスクを懸念する顧客にS&P500等分加重型指数を提案している。この手法は全企業に等しい指数配分が割り振られる特徴がある。

同氏は、インベスコS&P500等分加重型ETF(RSP)におけるテクノロジーの組み入れ比率が約16%であることを指摘した。

また、2025年以降出遅れがみられる住宅建設業を支持しているとし、住宅ローンの救済策があれば同業界にプラスになるとも述べた。

コラス氏の見解通りであれば、多くの投資家が参照する指数は今後も半導体経済の動向を中心に反映し、実体経済とは乖離する状態が続く。この乖離が、AIバブル論争の核心部分となっている。構造的な変化と見る立場、一方で過剰と見る立場に二分されている。

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