2025年関税ショック以来の債券市場シグナル再点灯

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2025年関税ショック以来の債券市場シグナル再点灯

世界の社債の利回りプレミアムが2025年5月以来の高水準となったことが、ブルームバーグの指数で明らかになった。

アジアでは、金曜日に債券と株式の両方に緊張感が広がった。格付けの高いアジアのドル建て債券のスプレッドは昨年7月以来の最大となり、主要株価指数も下落した。

債券投資家、企業リスクから後退

こうしたプレミアムは最大129ベーシスポイントまで拡大し、債務による生成AI投資への懸念が強まったことが背景。地政学リスクの高まりも圧力となり、投資家はより安全な資産へと資金を移した。

アジアの信用市場も、世界的な社債プレミアムの上昇と歩調を合わせた。トレーダーによれば、地域のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は、金曜日の寄り付きで1.5ベーシスポイントほど拡大し78となったという。

CDSとは何か。CDSはデフォルトに備えた保険のようなものであり、価格が高いほど投資家がリスクを感じていることを示す。

中国債が大きく動き、テック分野のスプレッドが3〜5ベーシスポイント拡大した。中国の投資適格債のスプレッドも最大5ベーシスポイント広がった。これに対し、インド投資適格債および韓国債のスプレッドは最大3ベーシスポイント拡大した。

安全資産を求める投資家は米国債に資金を移した。米国債は全満期に渡り上昇し、2年以上ぶりの好調な一日となった。

トレーダーはまた、米国債先物にも駆け込み、下落予想のポジションの手仕舞いと空売りの買い戻しを進めた。アジアの株式市場も金曜日に売り圧力を受けた。

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アジア株も下押し圧力続く

日本の日経平均株価は、前日比1.72%安の6万1825.26で午前終盤を迎えた。韓国のKOSPIはさらに下げ、同1.97%安の5424.96となった。

KOSPI指数のパフォーマンスKOSPI指数のパフォーマンス 出典: Google Finance

中国のCSI300は小幅安となり、午前の取引で0.70%下落し4008.12となった。ただし、その前には3958.14まで下げ、52週の最安値を記録した。

この最安値は、指数が10週連続の下落を受けて弱気相場入りした翌日に付けたもの。株式・債券双方の売りは、企業によるAI資金調達の懸念が主因。

AI関連債務、なぜ警戒されるか

ブルームバーグは、債務による生成AI投資が十分な利益を早期にもたらさないとの市場懸念を報じた。

7月にはブルームバーグ・マクロビューの分析が、AI関連の債務発行が加速していることを指摘。資本調達競争が利回りを押し上げ、信用スプレッドを拡大させると警鐘を鳴らした。信用スプレッドの拡大は、AIインフラ構築を進める企業にとって新たな借入コストの上昇につながる。

フィデリティのジュリエン・ティマー氏は今週、AIバブルリスクは債務にあると指摘。当時、コアウィーブ社債の利回りは15%を超えていた。

前回スプレッドがこの水準に達したのは、関税がきっかけだった。米国が2025年4月2日に幅広い輸入関税を発表した後、信用スプレッドは急拡大した。

S&Pグローバルによれば、米国投資適格債のスプレッドは4月7日までに82から102ベーシスポイントへ急騰。4月9日の関税一時停止を受け、4月28日には89ベーシスポイントまで縮小した。

ただし縮小後も、2024年末から2025年初めの60〜70ベーシスポイントの最安水準を大きく上回る状態が続いた。

株式投資家にとっても、今回のスプレッド拡大は警告となる。フェアリード社のケイティ・ストックトン氏は、信用スプレッドの拡大を株価下落が続く可能性の指標として挙げている。金曜日の水準はこのシグナルが点灯したことを示す。

AIバブル巡り意見分かれる

著名な投資家の間でも、今回のAI懸念が正当かどうかを巡り見解が分かれている。

シタデルのケン・グリフィン氏は、AIが現在ほぼ確実にバブル状態にあると警告した。一方、ブラックストーンのジョン・グレイ社長は、需要がほぼ放物線的に拡大していると述べた。

ビットマイン会長のトム・リー氏も近く落ち着くと見ている。同氏は、金利低下とテック株空売りの過熱がAI売り圧力の終了を示唆していると指摘した。

2025年には関税停止により、信用市場の回復理由が明確化した。今回は、AI投資が実際にリターンを生むかどうかが回復の鍵となる可能性がある。

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https://youtu.be/IcgIaeIE7LI

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