インテルAI事業78%増も株価30%急落の理由

BeInCrypto
BeInCryptoで開く
インテルAI事業78%増も株価30%急落の理由

インテル株は金曜日午前にほぼ30%下落し、65.15ドルとなった。半導体大手の時価総額は1000億ドル超減少した。第4四半期の売上高見通しがウォール街の予想を約15億7000万ドル下回ったことが背景。

数時間前、インテルはデータセンターおよびAI関連事業が過去15年間で最速の伸びとなる78%増を記録したと発表した。ただ、市場は関心を示さなかった。注目されたのはPC事業と、AIブームによるその影響だった。

なぜAI78%成長でもインテルの業績見通しは救えなかったのか

四半期自体は予想を上回り、売上高は前年比21%増の165億ドルだった(インテル決算資料)。今回の急落は四半期実績でなく見通しに対するもの。

インテルは第4四半期の売上高を150億ドル〜160億ドルと予想。アナリスト予想は約170億ドルだった。

前四半期に81億ドルを稼いだPCチップ部門で、穴が開いた格好となった。インテルは第4四半期の同部門売上高が2割超減ると見込んでいる。

「…サーバー需要が強いが、製造やパッケージングの制約が生じている。インテルは追加注文すべてを追加出荷にはできない…PCメーカーは高騰し供給も限られるメモリーチップと低調な販売直面。在庫を削減している。インテルはPC重視の部門売上高が第3四半期比2割超の減少になると予想」アナリストのシャナカ・アンスレム氏指摘。

ここにねじれがある。AIデータセンターが世界のメモリーチップを吸収し、ノートPCの価格が上昇、買い控えが起きている。サーバー注文帳を一杯にした同じブームが、インテル最大の事業部門を干上がらせている。

「PC不振は少なくとも来年前半まで継続するとみている」とインテルのデビッド・ジンズナーCFOが述べた。

インテルによれば、10月14日にイスラエルのキリヤット・ガット工場で発生した爆発事故の損失が第4四半期に約3億ドルの影響を及ぼす。

これを考慮してもウォール街予想との差は12億7000万ドル。

インテルにとって過去最悪の取引日か

株価がここまで急落したのは過去2度だけ。1974年7月に29.9%、2024年8月に26.1%の下落があった。約64.50ドルを下回って取引を終えると、金曜日はインテル史上最悪の1日となる。

$INTC - INTEL SHARES PLUNGE 29%, SET FOR SHARPEST ONE-DAY PERCENTAGE DROP ON RECORD

— *Walter Bloomberg (@DeItaone) October 30, 2026

債券市場も動揺した。インテル社債の5年物デフォルト保証コスト(CDS)は金曜日に123.5ベーシスポイントと過去最高を記録。1日での上昇幅は2022年10月以来最大(Markitデータ)。

ただし、市場パニックが過剰との見方もある。

インテル株は2026年初めに39.38ドルで、Yahooファイナンスデータによれば、67ドルとしても年初来約65%上昇している。

2026年のインテル株(INTC)株価推移 出典: Yahoo Finance2026年のインテル株(INTC)株価推移 出典: Yahoo Finance

リップ=ブー・タンCEOは木曜日の投資家向け説明会で「インテル再建には複数年かかる」と説明した。

次の動きのカギを握るのはメモリー価格。インテルはPC低迷が解消するのはメモリー供給が正常化したときとみる。AI関連支出が実需かバブルかをめぐる議論は、ハードウェア企業にも及ぶ。

jp.beincrypto.com でLockridge Okothによるオリジナル記事 インテルAI事業78%増も株価30%急落の理由 を読む