暗号資産の清算額が24時間で974億8000万ドルに達した。市場が上昇する中、下落を見込んだトレーダーの損失が大半を占めたとCoinglassのデータが示す。
ビットコイン(BTC)価格は24時間で4.64%上昇し8万480ドルとなった(BeInCrypto Markets調べ)。現在、暗号資産は8万ドル超を維持しているが、10月末以降はこの水準の維持に苦戦してきた。
ショート勢が暗号資産の清算を背負う展開に
ショートスクイーズは、民主党が議会を制した後に米国原油が下落したタイミングと重なったとBeInCryptoは伝えた。
ショートポジションの清算額は575億4800万ドルで、24時間の全体(Coinglass)の59%を占めた。ロングポジションの清算損失は同期間で399億3200万ドルだった。
X(旧Twitter)で最新ニュースを随時チェック
ビットコインは清算総額396億400万ドルで全資産中トップとなった。ショート勢がこのうち78.2%を占め、市場全体(59%)を大きく上回った。
イーサリアム(ETH)は24時間で6.84%上昇し2418ドルとなりビットコインを上回った。清算額241億7900万ドルのうちショート比率は56.5%とやや低かった。
Coinglassはこの期間に12万8911人のトレーダーが清算されたと集計。最大の清算はHTXで発生したETH-USDTロングの3800万ドルだった。
バイナンスは全清算の39%を担い、取引所別で最大シェアとなった。この比率は過去最大63億ドル規模のハッキング後、出金再開から数日後のもの。
ビットコインは今回8万ドルを維持できるか
この上昇でビットコインは10月末から苦戦してきた水準を再び上回った。
BTCは10月24日に8万ドルを割り込み、1時間で2億ドル超の暗号資産レバレッジ・アンワインドが発生した。この時はロング勢の損失が大半だった。10月28日は8万800ドル付近で推移したが、翌日にはバイナンスのハッキング懸念で7万8000ドルを下回る展開となった。
水曜日にはBTCが約7万5700ドルまで下落したが、強気なオプション取引で価格が反発し7万8300ドルを上回った。
ビットコインの清算の78.2%がショート勢だったことから、今回の上昇を支えた強制的な買い戻しの効果は出尽くした可能性がある。8万ドル超維持には新たな現物需要が求められる展開。
再び水準を割り込めば、10月下旬と同じくロング勢が多く清算される状況を再現することになる。 BeInCrypto Marketsのデータによれば、ビットコインは2025年10月6日の過去最高値12万6080ドルから36.2%下にある。この差を埋めるには現物の持続的な買いが不可欠で、ショートカバーだけでは不十分だ。
YouTubeチャンネルに登録して、リーダーや記者による専門的なインサイトをチェック
https://youtu.be/-rc53mVy3wYjp.beincrypto.com でKamina Bashirによるオリジナル記事 ビットコイン4.6%上昇で約10億ドルの暗号資産清算 を読む