サム・アルトマン氏とイーロン氏の対立でカーソルAIが600億ドル契約失う

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サム・アルトマン氏とイーロン氏の対立でカーソルAIが600億ドル契約失う

スペースXがカーソルを8月14日に買収し、2週間後、OpenAIがAIコーディングツールへのモデル提供を打ち切る方針を決めた。アクセスは11月12日に終了する。

カーソルはソフトウェア開発者の間で最も広く使われているコーディングアシスタントの一つ。600億ドル相当の株式交換による買収で、イーロン・マスク氏の事業グループに加わった。OpenAIはそれを理由に契約を離脱する判断を下した。

OpenAIが離脱した理由

OpenAIはカーソルに違反行為があったとは指摘していない。今回適用したのは「コントロール権変更条項」で、買収などで所有権が移った際、当事者が契約を離脱できる条項を指す。

We’re ending our partnership with Cursor following its acquisition by SpaceX. Under our proposal, Cursor’s direct access to our models would end on November 12.

We know that the people most affected by this decision are the developers who rely on OpenAI models in Cursor. We care…

— OpenAI (@OpenAI) August 29, 2026

OpenAIが挙げた理由は「信頼」。スペースXがOpenAIのルールを順守する保証がないと説明した。具体的に2つの出来事を指摘している。

マスク氏が2022年に買収しスペースXに統合したSNS「X(旧Twitter)」がOpenAIとの旧契約を破った カリフォルニア州の法廷で4月30日、弁護士がマスク氏に対し、xAIがOpenAIモデルを流用してGrokの訓練を行ったかどうか尋ねた

流用(ディスティリング)とは、競合モデルに何度もプロンプトを送り、知識や挙動を模倣させる手法をいう。マスク氏は最初「どのAI企業もやっている」としたが、再度追及されるとxAIも一部で実施したことを認めた。

この証言は、同氏が自ら起こしたOpenAIに対する訴訟の中で行われた。陪審員は3週間後、訴えが遅すぎるとしてマスク氏の主張を退けた。

OpenAIはさらに条件を追加した。次世代フラッグシップモデルAstraをカーソル経由では一切提供しない。

カーソルは「影響は限定的」と主張

カーソル共同創業者でスペースXに移籍したマイケル・トゥルエル氏は、影響は利用者の約5%のトラフィックにとどまると説明。OpenAIとの協議は続いているとした。

「カーソルはOpenAIの最初期ユーザーの一つ。長年にわたりOpenAIチームと密に連携し、我々の事業基盤として同社の中立性を信頼してきた」とトゥルエル氏はコメントした。

一方、イーロン・マスク氏は交渉する意向を見せていない。当初の反応では「全く気にしない」と述べ、アルトマン氏やOpenAIのグレッグ・ブロックマン社長を「信用できない」と批判した。

I couldn’t care less. Scam Altman and Greg Stockman are utterly untrustworthy assholes who stole an open source nonprofit.

— Elon Musk (@elonmusk) August 29, 2026

アンソロピックは逆の動き。共同創業者のトム・ブラウン氏は、Claudeがカーソル上でより快適に動作するよう計算資源を増強すると表明した。

「カーソルはSonnet 3.5以来、アンソロピックの信頼できるパートナー。我々はClaudeモデルへの計算資源を今後も拡充し、SpaceX傘下での新たな取り組みを楽しみにしている」とブラウン氏は投稿した。

OpenAIは1顧客分の売上5%を守るのではなく、マスク氏への提供自体を拒否している。開発者は新たなAIモデル提供元を11月12日までに選ぶ必要がある。カーソルはすでにSpaceXAIのGrokモデル、Claude、Geminiにルーティング先を切り替えている。

jp.beincrypto.com でLockridge Okothによるオリジナル記事 サム・アルトマン氏とイーロン氏の対立でカーソルAIが600億ドル契約失う を読む