ヘッジファンドが円高に賭ける ビットコインへ影響は

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ヘッジファンドが円高に賭ける ビットコインへ影響は

ヘッジファンドが円高に賭ける動きが加速している。オプション取引の動向から、年末までにドル円が150を下回り、長期では140付近まで進むとの見方が強まっている。

こうした動きは通貨デスクを超えて広がる。安い円を使った借り入れは、世界のリスク資産にレバレッジをかける資金源となってきた。ビットコイン(BTC)も、調達コストの上昇局面で値崩れを起こした経緯がある。

オプション市場、円高方向に資金集中

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループによると、火曜日のドル円で最も取引が活発だったのは、権利行使価格142.86の11月満期プットオプションだった。年末までに期限を迎えるプットオプションは、コールを3倍以上上回った。ドル安・円高でプットの価値は上昇する。

ドル円は火曜日までの1週間でほぼ5%下落し、その後一部戻したと、Bloombergが報じている。円高局面でファンドによる円調達のキャリートレード解消が急速に進んだ。

変化は唐突だった。3週間前にはペアが159付近にあり、日本の投資家もなおキャリーポジションの積み増しを続けていた。

外国資産を2週間で5兆円超買い越した8月15日までの動きだが、国内のインフレ加速で流れが逆転した。

日本銀行の植田和男総裁や高田創審議委員によるタカ派発言が転換点となった。ドル円は5月の財務省介入時に守られてきた155を割り込んだ。

ペアは水曜日に153.44付近で取引された。年初からの下落幅は2.1%にとどまる。

ドル円為替チャート 出典:Google Financeドル円為替チャート 出典:Google Finance

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円高がビットコインに与える影響は

暗号資産市場は今のところ円高の動きを吸収している。ビットコインは水曜日に7万8848ドル付近で推移し、24時間で0.26%上昇。資産は数日前の同様の衝撃も乗り越えた。

ビットコイン(BTC)価格推移 出典:BeInCrypto Marketsビットコイン(BTC)価格推移 出典:BeInCrypto Markets 

リスクはメカニズムにある。円高は、円で資金調達しドル建て暗号資産に投資した投資家の返済コストを押し上げる。

同時に日本国債利回りの上昇が円資産の魅力を高めている。これにより、キャリートレード維持のインセンティブがさらに低下。両方の動きが加速すれば、投資家がリスク資産を手放さざるを得ない状況も想定される。

野村によれば、マクロ系ファンド資金は現在、150〜152円に集中し、12か月ものでは140円台を視野に入れつつある。日銀が9月にこれらの思惑にどう応えるかが、ビットコインが下支えされるかどうかのカギになる。

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