S&P500横ばいも内部で明暗分かれる

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S&P500横ばいも内部で明暗分かれる

S&P500種株価指数は木曜日、2ポイント安で取引を終えた。ほとんど動きが見えない静かな1日だった。

しかし指数の値動きの裏側を見ると、状況は厳しい。構成銘柄のうち328銘柄が下落し、上昇したのは174銘柄にとどまった。「横ばい」の着地は、ごく一部の勝ち組によって隠された、広範な下落であることが浮かび上がる。

ごく一部の銘柄に支えられた市場

表面上の指数値と、実際の中身の乖離が本当の論点である。景気循環や成長に敏感な4セクター(テクノロジー、素材、工業、一般消費財)が指数の重荷となる一方、エネルギーセクターはイラン情勢による原油高で持ちこたえた。

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Metaの新しいMuse AIエージェントへの楽観で株価が急騰し、市場全体の弱さを覆い隠した。こうした一部銘柄の独走という構図は、BeInCryptoがこれまでも取り上げてきたものだ。今年初めに指数が過去最高値を付けた際も同様に、AI銘柄のごく限られた上昇が中心だった。

利回りが圧力弁に

こうした幅の狭さは、決して単独で起きているわけではない。30年物米国債利回りは2004年以来の水準に上昇し、10年物も2024年10月以来となる月間の大幅上昇ペースとなっている。景気循環や地域株がまさに圧迫を受け、指数の下落要因となった。

KBW銀行株指数は既に8月の高値から10%超下落し、調整局面に入っている。木曜日も2日連続の下落だった。一方、地域銀行で構成されるKRX指数は、この日は小幅反発し、8日ぶりに下げ止まった。

オラクルも、ニューメキシコのプロジェクトをめぐりデータセンター開発業者Blue Owl Capitalに不可抗力通知を送付したことで、約3.5%下落した。AIインフラ投資には引き続き資金が流入しているものの、許認可や電力、建設スケジュールの制約が壁となり始めたことを示す。

これほど割高なバリュエーションは、ITバブル期との比較もしばしば指摘されてきた。市場全体の上昇がごく一部に収斂しつつある現状では、引き続き注意が必要である。

こうした動きはいずれも終値には現れない。しかし利回りが上昇を続け、AI関連投資も初めて本格的な障害に直面する中、ごくわずかな銘柄が市場全体の下落をどこまで覆い隠せるかが今後の焦点となる。

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