シティグループは、ビットコイン(BTC)の12か月先の価格目標を従来の8万2000ドルから11万3000ドルに引き上げた。上場投資信託(ETF)による買いが継続するとの見方を示す。イーサリアム(ETH)の見通しも3028ドルに引き上げたが、現在価格からの上昇余地は限定的である。
同日、資金フローはこの見方に反する結果となった。9月30日、米国現物型ビットコインETFは1億4869万ドルの資金流出となった。この日はシティのリサーチノートの発表日だった。
シティはなぜ6月の下方修正を短期間で見直したのか
シティのアナリスト、アレックス・ソーンダース氏は、同社が監視する全主要項目で改善が見られたと説明した。
「今回の引き上げは、当社のプロセスの3つの要素すべて――アクティビティ、マクロ動向、ETF流入――に基づいている。クラリティ法案の不成立を契機に、SECの規制強化に対する警戒感と、通貨価値下落への懸念が高まり、暗号資産はテクニカルな節目を回復した」とソーンダース氏は述べた。
資金流入に関する前提が、今期見通しの転換を示している。ロイター報道によれば、シティは6月30日のノートで、12か月先のETF純流入見通しを100億ドルからゼロに引き下げていた。
同ノートではビットコインの目標も11万2000ドルから8万2000ドル、イーサリアムも3175ドルから2240ドルに下方修正した。当時、BTCは約5万9000ドル、ETHは約1600ドルであった。
シティは現在、12か月で50億ドル規模のETF流入を予想している。アドバイザーや証券会社によるビットコインの配分が徐々に拡大している状況である。
ソーンダース氏はチャート分析にも触れ、ETFへの資金流入が価格の200日移動平均突破とともに回復したと指摘した。ビットコインは9月8日にゴールデンクロス(50日平均線が200日移動平均線を上回る)を記録した。
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イーサリアムの目標値は、71%上昇後も上値余地があるか
コイングラスデータによれば、ビットコインとイーサリアムは第3四半期にそれぞれ42.7%、70.8%上昇した。年初来下落幅もビットコインが約3%、イーサリアムが約8.4%まで縮小した。ビットコインは第3四半期として初の全期間上昇も記録した。
ビットコインは本稿執筆時点で8万4591ドル、過去24時間比1.18%高となった(BeInCrypto Marketsデータ)。シティの目標値は、この水準からさらに約34%の上昇余地がある。
またこの値は、バンエックのデジタル資産リサーチ責任者マシュー・シーゲル氏による2027年の10万ドル予想も上回る。10月に入ってからは需要が減速しているとの指摘もある。
9月末にはビットコインETF需要が減退していた。CryptoQuantは、直近30日間で現物需要が17万BTC減少したと推計する。
イーサリアムは1日あたり0.34%上昇し、2699.46ドルで取引されている。新たな目標値は現水準から約12%の上昇余地となる。今回の上方修正後でも、6月30日以前の3175ドルの目標値を下回る水準である。
供給要因も引き続き価格を下支えしている。サンティメントのデータによると、先週時点で取引所に存在するETHは供給全体の3.49%にとどまっており、売り圧力が低い状態。この一方で、イーサリアムETFは9月29日に7日連続の資金流入が途切れた。
シティによる6月の下方修正と今回の上方修正はいずれも、ETF流入の想定に基づいたものだった。米連邦準備理事会(FRB)による10月27~28日の会合時点までのファンドデータが、その想定の成否を示すとみられる。
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https://youtu.be/0SKq0TP2NNYjp.beincrypto.com でKamina Bashirによるオリジナル記事 ビットコイン、シティ旧目標8万2000ドル超え 新予想発表 を読む