Cardano創設者のチャールズ・ホスキンソン氏は、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が自らの研究を守るため、競合する暗号技術を軽視していると主張した。同氏はブテリン氏が「ハッシュベースの暗号研究を過剰に保有し、身動きが取れなくなっている」と批判した。
対立は両創設者間の争いを超え、主要ブロックチェーンが将来の量子コンピュータからウォレットを守る計画に波及している。
ホスキンソン氏がヴィタリック・ブテリン氏の「自己防衛」だと主張する理由
Vitalik is now trying to convince everyone that lattices are bad because he is bag-holding too much hash-based crypto research can't back out. The case against lattices is the GNFS story, a.k.a. a hunch about "structure," and a multiplier pulled out of thin air. None of it has… https://t.co/ryeeCwlENo
— Charles Hoskinson (@IOHK_Charles) October 9, 2026
ブテリン氏は最近、生成AIによる数学的突破が格子ベース暗号を脆弱化させる可能性に警鐘を鳴らした。格子ベース暗号は、量子攻撃からウォレットを保護する主要な方法のひとつだ。
同氏の投稿は、もう一つの選択肢であるハッシュベース設計を支持しており、これはイーサリアムの長期計画でも採用されている。
ホスキンソン氏は、ブテリン氏がこの道に過度に投資し、方向転換できなくなっていると指摘した。取引用語の「バグホルダー(bag holder)」は、誰も欲しがらない資産を持ち続ける者を意味する。ただホスキンソン氏はハッシュベース技術を全面否定せず、用途によって適するが、高度な機能には「代数的な行き止まり」だと述べた。
同氏はまた、ブテリン氏の警告をこれまでの傾向の一端と説明。過去にも、ブテリン氏の投稿が開発者を有望な研究から遠ざけてきたと批判した。
「彼はこの手の厄介な投稿で、多くのエンジニアに極めて重要な研究を放棄させ、結局、長年の無駄な試行錯誤を経て元に戻る羽目になる。Plasma、イーサリアム2.0、Casper、アカウントなど山ほどある。今度は格子ベースに矛先を向けるのか。」
チャールズ・ホスキンソン氏(Xより)
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https://www.youtube.com/watch?v=IcgIaeIE7LI&t=34s格子ベース暗号の有効性が証明されれば、どのチェーンに追い風か
ソラナは、量子時代へのアップグレードとして格子ベース手法を選択した。アルゴランドもネットワークの一部で同様の方式を採用している。
ホスキンソン氏は、ブテリン氏の懸念に反論し、この選択を擁護した。格子ベース暗号は40年にわたり研究者の攻撃にさらされてきたと説明した。一方で、より古いハッシュベース技術はすでに破られてきたと指摘した。
また、ブテリン氏が主張する「10倍の鍵長」については「数秘術」と一蹴。具体性に欠けるAIの脅威は決して否定できず、「毎年解読されない限り“まだ”というだけだ」と主張した。
両者の対立は今に始まったものではない。これまでにもホスキンソン氏は、イーサリアムがカルダノのコア設計を模倣していると非難したことがある。
一方でカルダノ側は独自スケジュールを想定している。ホスキンソン氏は最近、2033年までに量子の脅威が顕在化する確率を50%超と見積もった。
こうしたことから、ホスキンソン氏とブテリン氏の対立は、量子コンピュータ時代到来前に主要チェーンがどの暗号技術を信頼するかという判断に影響を及ぼす可能性がある。
jp.beincrypto.com でPhil Haunhorstによるオリジナル記事 チャールズ・ホスキンソン氏、ヴィタリック・ブテリン氏の量子賭け擁護を批判 を読む