金価格、経済リスク再燃で4000ドル割れか

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金価格、経済リスク再燃で4000ドル割れか

金は金曜日に4,347ドル近辺で取引されており、日足ヘッドアンドショルダー・パターンのネックライン上に位置している。ブレイクが確定すれば、3,950ドルを目指す動きとなり、現水準から約9%安となる。

米国では金曜日朝に8月消費者物価指数(CPI)が発表される。テクニカル水準とマクロ要因が同一セッション内で重なった。

CPI発表前にマクロの圧力強まる

木曜日の生産者物価指数(PPI)は前年同月比5.4%上昇となり、予想の5.3%を上回った。インフレのサプライズで金は4,400ドルを下回った。

米国債利回りも追随した。10年債利回りは4.95%まで上昇し、2023年10月以降で最高水準となった。

市場は現在、来週の連邦準備制度理事会(FRB)利上げの可能性を67.1%と織り込んでいる(前回は61.2%)。エコノミスト予想は、CPIが前月比0.4%、前年比3.4%の見通し。

FRB利上げ確率チャート 出典: CME GroupFed hike probability / 出典:CME Group

原動力は重要だ。イラン情勢の緊迫化を受け、ブレント原油は105ドルを上回り、1か月で約19%上昇した。エネルギー要因のインフレは、名目利回りを押し上げながらFRBのハト派姿勢を後退させている。

このため、金は利回り上昇という圧力を吸収しながら、ヘッジとしての魅力を低下させている。これは強いドルにより、さらに強化されている。

金ヘッドアンドショルダーは3,950ドルを示唆

金は8月5日に1月の高値から続く下降トレンドラインを上抜けた。その後、上昇は4,750~4,800ドル付近で一服し、フィボナッチ0.236戻し(4,816ドル)にも届かなかった。

その後、価格は0.382戻し(4,333ドル)まで下落し、ヘッドアンドショルダー・パターンを形成した。ヘッドは4,720ドル付近、ショルダーは4,480ドルと4,560ドル付近で作られた。

XAU日足チャート 出典:TradingViewXAU daily chart. 出典:TradingView

2つの手法は同じ水準を指し示す。パターンの高さ385ドルをネックライン4,335ドルから引くと3,950ドルとなる。0.5戻しは3,942ドルであり、このゾーンは6月と7月の安値圏でもある。

完全なブレイクが起きれば9.4%の下落となる。ただし、パターンは未確定。金は金曜日に0.69%上昇し、なおネックラインを維持している。4,560ドルを再び上回ればこのシナリオは否定される。

記録的資金流入が逆の見方を示唆

現物需要はチャートの示唆と逆の動きとなっている。8月には金ETFに180億ドルの資金流入があり、保有残高は4,189トンと過去最高を記録した。

中央銀行は第2四半期に288.9トンを購入し、前年比62%増となった。金価格下落局面で買い増ししている。

金は3週連続の週足下落に向かっており、約2%安。CPI発表がネックラインを維持できるか、もしくは下落シナリオが始まるかを左右する。

jp.beincrypto.com でJakub Dziadkowiecによるオリジナル記事 金価格、経済リスク再燃で4000ドル割れか を読む