世界の銀行株が急落、債券損失が3260億ドル超

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世界の銀行株が急落、債券損失が3260億ドル超

今週、米国、欧州、シンガポールの銀行株が下落した。10年物米国債利回りが5.35%を上回り、2002年以来の高水準を記録したことが背景にある。利回りの上昇は、銀行が保有する既存債券の価値を押し下げる。

同様の圧力が2023年のシリコンバレー銀行(SVB)破綻を招いた。米銀は6月末時点で債券について3267億ドルの評価損を計上していた。利回り上昇はこの後も続いた。

なぜ利回り上昇が銀行株の下落を招くか

銀行は多額の資金を国債に投じている。新発債の利率が上昇すると、保有する低利回りの旧債券の再販価値が下がる。

米連邦預金保険公社(FDIC)は、米銀の預金を保護しているが、第2四半期の評価損は3267億ドルだったと報告書で発表している。

その後も利回りは上昇基調にある。10年物利回りは10月7日に24年ぶりの高水準に達した。

一方、米大手銀行株で構成するインベスコKBW銀行ETFは8月の高値から約13%下落した。TradingViewのデータによる。

インベスコKBW銀行ETF、ユーロストックス50、シンガポールST指数の銀行株日足チャート 出典: TradingViewインベスコKBW銀行ETF、ユーロストックス50、シンガポールST指数の銀行株日足チャート 出典: TradingView

銀行株の売りはどこまで波及したか

10月7日、欧州の主要銀行株指数は3.5%下落した。ソシエテ・ジェネラル、ドイツ銀行、ウニクレディト、インテーザ・サンパオロはいずれも4%超下げたとロイターは報じている。

欧州の銀行も同じ債券問題に直面している。利回り上昇が国債保有の価値を下げているほか、市場ではフランスの債務問題が波及する可能性への懸念も広がった。

シンガポールでは、OCBCがこの日5.9%下落した。シティが格付けを「売り」に引き下げたことが影響した。DBSやUOBも値を下げた。

「シンガポールの銀行株の動向は、基礎的な悪化ではなく、期待や評価の問題が大きくなりつつある」とAsiaOneは、ジェフリーズのジョアンナ・チェア・アナリストの見解として報じている。

SVBのような破綻は再び起こるか

評価損が実現損となるのは、銀行が債券を売らざるを得ないときだけである。SVBは、顧客が一日に420億ドルを引き出そうとしたため債券売却を余儀なくされ、48時間内に破綻した。

"By the end of the day on March 9, billion in deposits were withdrawn from SVB in 10 hours, or roughly https://twitter.com/zerohedge/status/1658227918395301888 million every second.” - SVB CEO Greg Becker Senate testimony

— zerohedge (@zerohedge) May 15, 2023

現時点で状況は異なる。KBWのトム・ミショーCEOは、債券による損失は銀行資本の約5%となり、2023年の19%から減少したと第3四半期の業績見通しで述べた。

FDICによると、米国の預金残高は6月まで8四半期連続で増加したという。

「銀行業界は引き続き強い資本および流動性水準を維持している」とFDICは四半期銀行業況報告で発表した。

一方で、ミショーCEOはKBW取引部門での債券懸念が2023年と類似する状況だと指摘した。損失が一部銀行の自社株買いを減速させる可能性も警告した。

投資家も現金比率を高めている。マネーマーケットファンドには1週間で1660億ドルが流入した。

JPモルガン、ゴールドマン・サックス、シティグループ、ウェルズ・ファーゴは10月13日に決算を公表する。これらの数字で、債券下落が銀行資本にどれだけ影響したかが明らかになる。

jp.beincrypto.com でLockridge Okothによるオリジナル記事 世界の銀行株が急落、債券損失が3260億ドル超 を読む