バイナンス ハッキング事件が暗号資産市場に衝撃を与えた。取引所が約63億ドルの損失を報告したことで、広範な売りが発生した。しかし、主要アルトコイン3銘柄は依然として過去最高値に迫る水準を維持している。
ハイパーリキッド(HYPE)、LEOトークン(LEO)、ホワイトビットコイン(WBT)は、いずれも過去最高値から17%以内の水準にある。
テクニカル分析によれば、HYPEは新高値を目指す可能性が最も高い。同時にLEOも上昇傾向を示す。一方、WBTは今後の動向を左右する節目を迎えている。
1. ハイパーリキッド(HYPE):ウォール街の取引が100ドル突破を後押しも
HYPEは、売りが加速する中で最も堅調な動きをみせた銘柄の1つである。
同トークンはインターコンチネンタル取引所(ICE)とtrade[XYZ]による取引契約締結を受けて上昇した。trade[XYZ]はハイパーリキッド上で永久先物市場を運営している。
この合意により、今後承認を経て米国の規制下での取引がネットワークにもたらされる可能性がある。
HYPEは90.66ドルで推移し、9月の過去最高値97.99ドルからわずか7.4%下に位置する。
テクニカル面でも好材料がみられる。HYPEは10月29日に重要な85.19ドル水準を回復。8月以降で最高の取引高を記録した。価格モメンタムを示すRSI(相対力指数)は65まで上昇した。
ただし、97ドル付近では売り圧力が繰り返し観測されている。
価格分析のポイントは以下の通り。
上昇目標:93~95ドルの終値突破で97.99ドル、さらに104ドルを目指す展開 下落リスク:85.19ドル割れの場合、75.14ドルまで下値を試す展開の可能性2. LEOトークン(LEO):過熱感に警戒感も強い上昇続く
LEOも市場全体の弱含みに反し堅調を維持。9.46ドルと、過去最高値10.43ドルから9.3%下で推移している。
10月29日には8.91ドル付近で繰り返し下支えを得た後、1カ月に及ぶレンジを上抜けた。
ただし、過熱を示す警戒サインも点灯している。
LEOのRSIは80へ急騰し、4月以来の高水準となった。強い買いの勢いを示す一方、上昇の過熱感も示唆する。
直近の壁は9.49~9.60ドルにあり、以前の上昇局面もここで頭打ちになっている。
今後のシナリオは次の通り。
上昇目標:9.60ドル突破なら9.80ドル、その後は過去最高値10.43ドルが視野 下落リスク:9.49ドル付近での反落の場合、8.91ドルまで再度下落の可能性3. ホワイトビットコイン(WBT):買い手は下落を食い止められるか
WBTは3銘柄の中で最もリスクの高いチャートとなっている。
73.76ドルで推移し、9月の過去最高値88ドルから16.3%下落している。HYPEやLEOと異なり、直近期の値動きは下落基調だ。
売り注文が増加し、RSIも30付近まで下落。売られすぎ水準に接近している。高値も徐々に切り下がる形となっている。
この下落は、バイナンスの攻撃を受けた取引所のセキュリティ懸念が高まる中で起きた。ただし、現時点でWBTの売り圧力と直接的な関連は確認されていない。
それでも、目先のサポートが維持できれば反発余地は残されている。
注目すべき2つのシナリオは以下の通り。
上昇目標:73~75ドルのサポート維持なら86ドル、さらには過去最高値88ドル奪還も視野 下落リスク:70.48ドル割れの場合、65.08ドルまで下値拡大の可能性現時点で、HYPEは過去最高値に挑戦する最有力とみられる。LEOは上値抵抗線の突破が必要であり、WBTは本格的な回復に向けて安定化が求められる。
jp.beincrypto.com でJakub Dziadkowiecによるオリジナル記事 ビットコイン軟調も今週末に高値更新が見込まれる3銘柄 を読む