過去10年のS&P500上位10銘柄に共通する一貫テーマ

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過去10年のS&P500上位10銘柄に共通する一貫テーマ

過去10年間のS&P500構成銘柄のうち、値上がり率トップ10のうち9銘柄が、人工知能(AI)インフラの構築という共通テーマに帰結している。その中でも明確な勝者はエヌビディアである。

エヌビディアの10年間トータルリターンは約1万3589%で、2位のAMD(約6000%)を大きく引き離している。その他8銘柄には半導体メーカー、ネットワーク機器メーカー、空調施工業者も含まれる。

AIに共通する構図

過去10年のパフォーマンストップ10は以下の通り。

エヌビディア(NVDA) — +1万3817%

AMD(AMD) — +6099%

マイクロン(MU) — +5486%

コンフォート・システムズ(FIX) — +5157%

アリスタ・ネットワークス(ANET) — +3762%

ラムリサーチ(LRCX) — +3099%

テスラ(TSLA) — +2545%

ルメンタム(LITE) — +2440%

KLA(KLAC) — +2401%

シーゲート(STX) — +2346%

エヌビディア、AMD、マイクロン(MU)、ラムリサーチ(LRCX)、KLA(KLAC)はいずれも半導体や製造装置のサプライヤーである。これらの装置はAIデータセンター内のサーバーを構築するために用いられる。

アリスタ・ネットワークス(ANET)は同種施設向けにネットワークスイッチを提供する。ルメンタム(LITE)はサーバーラック間でデータを伝送する光学部品を製造する。一方、シーゲート(STX)はAIトレーニングクラスターで使われるストレージドライブのサプライヤーである。

コンフォート・システムズ(FIX)は異なる切り口から恩恵を得ている。同社の機械・電気工事部門の受注残高は120億ドルに迫る。ハイパースケーラー各社が新たなデータセンターの建設や冷却を急ぐなか、1つの半導体も販売せずにAIの波に乗る構図となった。

ただし、テスラ(TSLA)は例外である。同社の成長はAIインフラではなく、電気自動車需要に支えられている。イーロン・マスク氏による自動運転やロボティクスへの取り組みが、独自のAI要素も加えている。

過去2年で多くの上昇

この成長の多くは直近に集中しており、10年間で均等に起きたものではない。エヌビディアの時価総額は2022年11月のAIブーム開始以降、約4180億ドルから4兆5000億ドル超まで拡大した。

同様の加速傾向が他の上位銘柄にもみられる。過去2年、ハイパースケーラーがAI向け投資を急速に拡大している。

このペースが続くかは、ハイパースケーラーによる今後の建設計画が持続するかどうかにかかる。JPモルガンのアナリストは2027年までに予定されるデータセンター容量の約60%は、まだ着工していないと試算する。

この建設の遅れにより、これら銘柄群が今後数年間にわたり注目を集め続ける可能性がある。

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