CertiKとNBKR、デジタルソムのセキュリティで覚書

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CertiKとNBKR、デジタルソムのセキュリティで覚書

キルギス共和国中央銀行とCertiKは、デジタルソムおよび広範なデジタル資産監督に関するセキュリティ協力を目的とした覚書(MoU)を締結した。協力枠組みには、サイバーセキュリティ、形式的検証、マネーロンダリング・テロ資金対策(AML/CFT)、運用レジリエンス、監督、知見の交換が含まれる。

2026年9月9日、キルギス共和国中央銀行(NBKR)とCertiKはビシュケクにおいて、デジタルソムのセキュリティおよびデジタル資産監督に関する協力枠組みを定めた覚書(MoU)を締結した。

同協定は、NBKR理事会メンバーであるサンジャル・アブディガジエフ氏とCertiKの代表者によって署名された。

MoUの下で、両者はサイバーセキュリティ、ブロックチェーンセキュリティ、デジタル資産、規制監督、リスク管理に関する専門知識を交換する計画。

デジタルソムのセキュリティを支援

両者の協力分野のひとつは、NBKRが推進する中央銀行デジタル通貨であるデジタルソムに焦点を当てている。

開発およびテスト過程では、セキュリティ評価、形式的検証、サイバーセキュリティ管理、運用レジリエンスの措置を検討する方針。

形式的検証は、あらかじめ定義された特性が指定モデル下でソフトウェアに備わっているかどうかを、数学的手法で評価する。従来型のセキュリティレビューを補完し、システムが正式な要件を満たしているかを確認できる。

運用レジリエンスもMoUの対象となる分野。これは、技術的な障害やサイバーセキュリティ事件後も、デジタル金融インフラが予測可能な方法で継続運用・復旧できる能力を指す。

「デジタル資産インフラには、設計初期段階から継続的な運用まで、一貫してセキュリティとリスク管理を組み込む必要がある」とCertiKの共同創業者兼CEO、ロンフイ・グーCEOは語った。「NBKRとの長期的な協力を通じて、CertiKの専門知識と経験を提供し、同国のデジタル資産エコシステムの安全な発展に貢献したい」

デジタル資産監督とAML/CFT

協力枠組みは、デジタルソム以外の分野にも及ぶ。

MoUによれば、CertiKとNBKRはデジタル資産およびデジタル資産サービスプロバイダーの監督に関する専門知見を交換する見通し。

これには、AML/CFT実務、取引監視、デジタル資産のカストディ、技術的セキュリティ基準、ライセンス要件が含まれる。

「本日締結する覚書は、さらなる対話と協力の枠組みを構築するものだ」とNBKR理事会メンバー、サンジャル・アブディガジエフ氏は語った。「ブロックチェーンやデジタル資産のセキュリティ、サイバーセキュリティ、AML/CFT、デジタル資産取引の分析・モニタリング分野で経験と知見を交換することに大きな価値を見いだしている」

両者はまた、デジタル資産に関連するリスクやコンプライアンス動向の分析でも協力する方針。

セキュリティ監視と規制監督

協力枠組みの一環として、NBKRとCertiKは、CertiKの監督およびコンプライアンスソリューションのリスクモニタリングや規制監督での活用可能性も検討する。

CertiKコンプライアンスは、AMLスクリーニング、資金追跡、脅威インテリジェンス、コンプライアンス報告、資産や取引先に関する査定など複数の機能を統合している。

CertiKスーパービジョンは、規制当局向けに設計され、仮想資産サービスプロバイダー、トークン、ウォレット、取引の監視をサポートする。

こうしたツールの導入はあくまで検討段階であり、現時点で具体的な導入契約が発表されたわけではない。

協力枠組みには、組織間の研修や知見交換も含まれる。

CBDC開発におけるセキュリティ

今回の合意は、中央銀行や金融機関がデジタル通貨インフラと、その運用要件の検討を進める中で実現した。

CBDCのセキュリティで考慮される項目には、ソフトウェアの健全性、鍵管理、決済、取引監視、プライバシー、システム可用性、運用レジリエンスなどがある。

NBKRとCertiKのMoUは、デジタルソム開発の過程でこれら複数の分野に対応する枠組みを定めたもの。

CertiKのHack3Dレポートによれば、Web3関連の損失は2025年で33億5000万ドルに達した。さらに2026年前半には、344件の事案で13億1000万ドルの損失も報告されている。

2026年前半の損失のうち、ウォレットの侵害が4億4400万ドル超、コードの脆弱性によるものが1億5200万ドルとなった。

こうした数値は、ソフトウェアの脆弱性を超えた領域まで広がる、デジタル資産インフラを巡る多様なセキュリティリスクを浮き彫りにするもの。

デジタル資産分野の幅広い協力

デジタルソムに加え、MoUはデジタル資産エコシステム全体を対象とした技術的・戦略的協力の枠組みも規定している。

合意で特定された分野は以下の通り。

ブロックチェーンおよびデジタル資産のセキュリティ サイバーセキュリティ 形式的検証 運用レジリエンス AML/CFT デジタル資産のカストディ 技術的セキュリティ基準 ライセンスおよび監督 リスクモニタリング 研修および知見交換

なお、今回の合意はNBKRによるCertiKへの認可や許認可を意味するものではない。

MoUにおける「ライセンス」の言及は、デジタル資産活動を行う事業体を規律する規制枠組みに関するものである。

NBKRがデジタル通貨インフラやデジタル資産監督の方針形成を進めるなか、両者は今後も対話と専門知見の交換を継続する意向を示した。

CertiKについて

CertiKは、ブロックチェーンおよびWeb3のセキュリティ企業であり、セキュリティ評価、形式的検証、モニタリング、コンプライアンス、リスク管理サービスを提供している。

同社は2017年に設立され、ブロックチェーンプロジェクト、金融機関、公共部門の組織と連携し、デジタル資産のセキュリティやリスク管理に従事している。

同社のサービスには、スマートコントラクトやブロックチェーンのセキュリティ評価、形式手法による検証、マネーロンダリング対策(AML)スクリーニング、取引モニタリング、脅威インテリジェンス、規制監督ツールなどが含まれる。

サーティックはSOC 2 Type IIおよびISO 27001の基準に準拠している。

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