AIは1998年のITバブル崩壊を繰り返すのか ダン・ナイルズ氏の見解

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AIは1998年のITバブル崩壊を繰り返すのか ダン・ナイルズ氏の見解

ダン・ナイルズ氏は人工知能(AI)市場がピークを迎えたとは考えていない。その根拠としてエージェンティックAIの存在を挙げる。一方で、ここ数週間にわたり現金比率の引き上げと慎重な姿勢を投資家に推奨してきた。

ナイルズ氏の警戒感が高まるのは、マイクロソフト、アルファベット、アマゾンの決算発表を数日後に控えるタイミングである。半導体関連株は既に市場全体よりも下げが急で、PHLX半導体指数(SOX)は先週3.2%下落した。S&P500は0.5%安。

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ダン・ナイルズ氏が現金重視と慎重姿勢を取る理由 しかし「天井」とは見ない

ナイルズ氏によると、エージェンティックAIは推論AIの10倍から100倍のトークンを消費する。同氏は、現在の再評価局面を1997年・1998年のインターネット関連の下落局面になぞらえる。その後にも上昇局面が続いた。

「要約すれば、エージェンティックの登場により、現在が頂点(THE TOP)とは考えていない」と同氏は述べた。

一方で、ナイルズ氏は市場が2つの面で再評価を迫られていると指摘。調達コストが債券市場・株式市場のいずれでも高騰しつつあり、AIネイティブ企業の成長も減速傾向だ。

債券市場の例として指摘したのはCoreWeave。同社は6月に2032年満期の無担保債を12億5000万ドル発行、クーポンは9.625%となった。この債券は今月に入り利回りが15%前後まで上昇し、CoreWeave 株価は10月初めから先週までに36%下落した。

CoreWeaveはマイクロソフトやメタにコンピューティングパワーを提供する。そのため同社の資金繰り悪化はビッグテックのAIサプライチェーン全体にも影響を与える。

成長面については、ナイルズ氏はAnthropicの四半期売上成長率が第2四半期の145%から第3四半期は45%に鈍化したと指摘する。

データセンター規制の逆風 大手ITの決算へ影響も

調達コストや成長鈍化に加え、ナイルズ氏は政治リスクにも目を向ける。米国では与野党ともデータセンター建設の一時停止に賛同する動きが出ており、中間選挙後はさらに強まる可能性。12月期のクラウド成長見通しを下押しする懸念も持つ。

オーストラリアのNextDCが示すように、こうしたリスクは株価へ急速に波及しかねない。同社はコミュニティの反発に絡む電力供給の遅れで業績予想を下方修正し、株価は10月21日に39.5%下落した。

米国ではアマゾンがバージニア州ラウドン郡での4棟分のデータセンター計画を断念した。Data Center Watchによれば、全米で4月から6月までに680億ドル分のプロジェクトが反対運動で中止や遅延となった。

マイクロソフトとアルファベットは10月28日米市場終了後に決算を公表予定、FRBの金利決定の数時間後となる。アマゾンは10月29日に続く。ナイルズ氏は、各社の株価動向は設備投資、費用、キャッシュフロー、調達動向に関する発言次第になるとみる。

「データセンターの建設一時停止が、9月期の力強い成長にもかかわらず、12月期のクラウド成長見通しを阻害するのではないかと懸念している」と同氏は述べた。

見方は分かれる。元BitMEXのアーサー・ヘイズ氏はAIブームが最終的に暴落で終わると予想。一方、ファンドストラットのトム・リー氏はAI関連の売り局面はほぼ終息したとみている。今週の資金調達に関する発言が、どちらの見方が正しいかを示す材料となりそうだ。

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