今週の重要イベントは株価に織り込み済み ビットコインも同調するか

BeInCrypto
Open on BeInCrypto
今週の重要イベントは株価に織り込み済み ビットコインも同調するか

エヌビディアは水曜日に決算を発表し、FRBのケビン・ウォーシュ議長は金曜日にジャクソンホールで講演する。株式ストラテジストは、これらのイベントが市場に与える影響は限定的と見ているが、ビットコインの動静については暗号資産アナリスト内で見解が分かれている。

CNBCの「ハーフタイム・リポート」で、ギルマン・ヒル・アセット・マネジメントのジェニー・ハリントンCEOは、いずれのイベントも株価を動かさないと主張した。同氏は、今年の相場上昇を牽引しているのはエヌビディアの決算やFRBの発言ではなく、利益の伸長であると述べた。

すでに始まっている暗号資産市場の反応

一部のアナリストによれば、ビットコインは金曜日の講演や水曜日のエヌビディア決算を待つまでもなく、流動性の状況は判断できるという。財務省は先週、国債の買い戻しを拡大しており、長期金利を低下させたことで、暗号資産が大幅に上昇した。

ビットコインは7万5000ドルを突破し、過去数日間この水準で推移 出典: BeInCryptoビットコインは7万5000ドルを突破し、過去数日間この水準で推移 出典: BeInCrypto

バーンスタインのゴータム・チュガニ上級アナリストは、この反応を一時的なものではなく、歴史的なパターンだと指摘した。

ビットコインは、歴史的に流動性の拡大に対して上昇傾向を示してきた。

ゴータム・チュガニ上級アナリスト、バーンスタイン

ビットメックス共同創業者のアーサー・ヘイズ氏も、先週同様の主張を展開した。同氏は、財務省の対応後にリスク資産を回避するのは誤りだと投資家に警告した。この相場上昇の牽引役が流動性であれば、金曜日のウォーシュ氏の発言よりも、財務省の施策の方が重要性は高い可能性がある。

さらにビットコインに値動き余地があるとの見方も

全ての市場関係者が、この反応でもう十分だと考えているわけではない。今週の上昇前、QCPキャピタルはレポートで、ビットコインの値動きについて「方向性よりも均衡状態」と表現した。同社は、ビットコインのレンジは試されているが、まだ本格的な上放れではないと指摘した。

TDセキュリティーズの米国マクロ主席ストラテジスト、オスカー・ムニョス氏は別の見解を示す。同氏は、ウォーシュ氏が5月以降、発信を抑制しているため、FRBの信認に傷がついていると論じた。この不信感ゆえ、金曜日の発言が市場を大きく動かす可能性が指摘されている。

また、暗号資産には株式と異なる変動要素もある。ウォーシュ氏は承認前に個人所有のブロックチェーン投資を手放しており、さらにビットコイン投資家をFRBのタスクフォース共同代表に指名した。デジタル資産政策に関するいかなる発言も、利上げ・利下げ論争とは別に、暗号資産市場を動かす可能性がある。

エヌビディアやFRBのイベントを軽視する株式側の論拠は、投資家がすでに織り込んだ利益成長が根底にある。暗号資産には、そのような拠り所がない。このズレが、織り込み済みの主張が両市場で同じようには通用しない理由となっている。

https://www.youtube.com/watch?v=5RtgIdK80PU

jp.beincrypto.com でDarryn Pollockによるオリジナル記事 今週の重要イベントは株価に織り込み済み ビットコインも同調するか を読む