独占取材:債券市場の次なるリスクはインフレではない―供給だ

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インフレが見出しを飾っているが、 一部の債券投資家 はすでに次の消費者物価指数発表の先を見据えている。

現在、米国債市場ではあまり議論されていないものの、新たなリスクが浮上し始めている。

それは供給(国債の大量発行)である。

インフレ懸念が国際利回り上昇を後押ししているが、ウィズダムツリーのケビン・フラナガンは、将来の国際発行規模が、今後数年間の債券市場の方向性を形作る重要な要因になる可能性があると述べている。

背景に潜むリスク

米国債市場は今年の大半を経済データや連邦準備制度の金融政策の見通しの変化に一喜一憂してきた。

しかしフラナガンは、投資家は政府側の資金調達で起こっていることにも注意を払うべきだと考えている。

彼は、米財務省の国債管理担当者が最近、利付債(クーポン債)の入札の規模は少なくとも今後数四半期は据え置く見込みであることを示したことを指摘し、近い将来の供給過多の懸念を軽減した。

しかしその状況は後に変わる可能性がある。

「2027年に入ると、この分野の潮目が変わる可能性がある」とフラナガンは言い、将来的に長期国債の発行割合が増加する可能性を指摘した。

フラナガンは「安易にデュレーション(残存期間が長く金利感応度が高い債券)に飛び込むべきではない」という警告は、長期国債ETFの投資家に響くかもしれない。

例えば、iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF (NASDAQ: TLT )、バンガード 超長期国債ETF (NYSE: EDV )、およびiシェアーズ 10-20年米国債 ETF (NYSE: TLH )などのETFは、長期利回りの変化に非常に敏感である。


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供給が重要な理由

米国債の供給は通常、市場の方向性の主な原動力ではない。経済成長、インフレ、連邦準備制度の政策が一般的により大きな役割を果たしている。

しかし供給の増減は既存のトレンドの大きさに影響を与える可能性がある。

「国際の供給は伝統的に主要な力ではなく、既存のトレンドに加わるか、あるいはそれを相殺する役割を果たすものである」とフラナガンは説明した。

実際のところ、インフレ懸念がすでに利回り上昇を後押ししている場合、国債の発行が増加すれば、投資家がより多くの政府債務を吸収する必要があるため、その動きが強化される可能性がある。

先を見据える市場

現時点では、インフレが支配的なストーリーである。エネルギー価格の上昇と高止まりするインフレデータが引き続き投資家の注目を集めている。

しかし債券市場は数か月先ではなく数年先を見据える傾向がある。

そのため、一部の債券投資家はワシントンの将来的な資金調達ニーズに注目し始めている。もし今後10年で国際の発行がより大きな要因になれば、次の大きな債券市場の議論はインフレとはあまり関係がなく、むしろこれほどまでに大量に膨らんだ債務を、一体だれが買ってくれるのかということにシフトしていく可能性がある。


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写真:Shutterstock.comのFuntap