ミームコイン市場は木曜日に約30億ドルを上乗せした。業界全体の時価総額は293億ドルとなり、きょうだけで約10%拡大した。この資金を巡り、3つのブロックチェーンが競り合う構図である。
ソラナ、BNBチェーン、ロビンフッドチェーンの3者がこの資金の分配を主張している。ただ、木曜日の取引データを見る限り、実際に優位に立ったのは1つだけだった。
30億ドルの大半は3チェーンに流入せず
見出しで示された数字は3者いずれにも有利に働く。木曜日にミームトークンの取引高は36億ドルに達し、うち3銘柄が59%を占めた。
ドージコイン(DOGE)が12億4000万ドルでトップに立ったが、同コインは独自チェーンで稼働する。DOGE価格は12.3%上昇した。イーサリアム上のペペ(PEPE)が5億1400万ドル、公式トランプ(TRUMP)は4億2100万ドルだった。
したがって、実際に各チェーンを巡って争われた資金規模は見出しが示すほど大きくない。時価総額はトークンの価値を示すが、資金がどこで取引されたかはわからない。
2つの数字が裏付けとなる。取引高は資金の移動先を示し、手数料はどのチェーンが収益を得たかを記録する。
木曜日の取引高勝負、ソラナに軍配
DefiLlamaのデータによると、ソラナは分散型取引所で24時間に30億100万ドルの取引を処理した。BNBチェーンは12億5000万ドルだった。
ロビンフッドチェーンは5億1080万ドルとなった。7月にトークン化株式向けネットワークとして立ち上げられたばかりの新興チェーンである。
この結果、ソラナの取引高は2チェーン合計を上回った。3者合計に占めるシェアは63%に達する。
こうした流動性の呼び水となったのがローンチパッド系トークンだ。例としてPump.fun(PUMP)は2億8600万ドルを取引し、ミームコイン全体で4位に入った。
ただし注意点がある。これらの数字は各チェーン上の全トークンを含み、ミームコインのみに限定したものではない。
「手数料」で問われる取引高の価値
取引高の拡大は比較的容易だ。ブロックスペースは安価で、1ドルが1日で何度も循環するためである。
一方で、手数料収入は拡大しにくい。ソラナのチェーン手数料収入は木曜日に92万5809ドル。BNBチェーンは68万9745ドル。ロビンフッドチェーンは5万9275ドルだった。
この差は鮮明だ。ソラナはロビンフッドの5.9倍の取引高を処理し、手数料収入は15.6倍だった。
1ドルあたりの手数料収入を見ると、BNBチェーンは取引額の0.055%を確保。ソラナは0.031%。ロビンフッドチェーンは0.012%だった。
この計算で順位が入れ替わる。規模ではソラナが単独首位だが、1ドルあたりの収益はBNBチェーンがほぼ2倍を確保する。
この傾向は累計でも際立つ。ソラナは3チェーンの取引高63%を担うが、手数料収入のシェアは55%にとどまる。
ミームコインに特化しないチェーンでも、収益は上回った。イーサリアムは122万ドル、トロンは87万6853ドルを獲得した。
ロビンフッドチェーンは全チェーン中10位で、ポリゴンに次ぐ順位となった。
ミームコイン市場で勝者は誰か
ソラナが両指標で首位に立つ。取引高、手数料収入ともに他チェーンの追随を許さない。
BNBチェーンは信頼できる2番手で、1ドルあたりの収益性が際立つ。看板ミームのBinanceLife(バイナンスライフ)は全体が10.1%上昇した中で、4.7%の伸びにとどまった。
ロビンフッドチェーンは全指標で3番手。ただし今後の急成長も期待でき、看板のCash Cat(CASHCAT)は3227万ドルの取引高で30.3%上昇した。
1つのライバルが、この3者対決の枠外に位置する。BaseはBNBチェーンと同水準の取引高、125億5000万ドルに達した。
一方で、Baseの経済構造はロビンフッドに類似している。同チェーンは18万9724ドルを得ており、取引高の0.015%を手数料として収益化した。
対立構造はすでに4者となった可能性がある。ソラナが王座を守れるかは、多くのトレーダーが着目しない数値にかかる。
重要なのは、どれだけ多くの取引高を集めるかではなく、その取引高のうちどれだけを手数料収益に結びつけられるかという点である。
jp.beincrypto.com でLockridge Okothによるオリジナル記事 ソラナ、ロビンフッド、BNBがミームコイン旋風で競争 30億ドル高騰の勝者は を読む